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インタビューコラム

#01「食の大切さ」「過保護になりすぎない」〜蛯原英里さんに聞く、ママになって気がついたこと〜

看護師としてNICU(新生児集中治療室)勤務の経験や、ベビーマッサージの講師としても活動されている蛯原英里さん。仕事として赤ちゃんや子どもと触れ合う機会も多かった蛯原さんに、プレママ時代から今を振り返って、改めて子育てを通じて感じた変化についてお話しを伺いました。

プレママ期に想像していたことと出産してみて違ったことはありましたか?

元々、看護師だったこともあり、赤ちゃんと接する機会は多かったので、病気の知識も他のママよりはあった方だと思います。でも、授乳ははじめてでしたし、ママとしては本当に初心者だったので、実際自分で出産・子育てしてみると驚くことばかりで。

「こんなに眠れないなんて!」というのがまずは正直な感想でしたね。1~2時間おきの授乳にお世話、前かがみの姿勢で常に背中は痛いし、「ママは24時間休めないんだ…」と愕然としたこともあります。特にベビーの時期は「これであっているかな、大丈夫かな」と予測がつかない子育ての心配や不安が常につきまとい、その重圧は想像以上でした。

ママになって改めて感じた「親の責任」はどんなことですか?

一番実感したのは「食の大切さ」です。母乳もそうですが、離乳食から3度の食事におやつまで、“子どもの体は私が作ったり与える食べ物でできているんだ”と思うと、とても責任を感じます。

出産前は忙しいと朝食をとらなかったり、外食が増えることもありましたが、子どもがいるとそうはいきません。日々「これでいいのかな」とあれこれ悩みながら、できる限り栄養バランスのとれた食事を心がけています。

あとは「規則正しい生活の大切さ」も痛感しています。娘は生後3ヵ月くらいから、寝る時間と朝起きる時間、食事の時間をだいたい守れていたせいか、よく寝てよく食べ、健康な子に育ってくれています。当たり前のことかもしれませんが、子どもの健康を維持するのは日々の規則正しい生活の積み重ねなんだなと。それも親が子どもにしてあげられる大事な事なのだと思っています。

ケガや病気でドキっとしたことはありますか?

幸い、娘は今のところ大きなケガもなくすくすく育ってくれています。でも、ハイハイ~ヨチヨチ歩きの時期は、何でも口にいれていたので、ボタン電池などの誤飲にはヒヤヒヤしていましたね。

コンセントにキャップをつけたり、ベッドに柵をつけたり、成長時期に合わせて部屋の模様替えをしていました。でも、あるとき思ったんです。「外の世界は角を安全カバーで保護なんてしてくれていない。だから、ある程度は痛い経験や危ない体験をして自分で学んでいくしかないんだな」と。

はさみにしてもそう。本当に危ないときはもちろん手助けしますが、あまり過保護になりすぎずに、危ないと教えながらいろんなことを学んでいってほしいなと思うようになりました。

子育てをする中で蛯原さん流の工夫やこだわりはありますか?

今はまだ幼稚園や保育園に通っていないので、家族に預けたり、現場まで一緒に来たり、出張があったりと不規則な生活を送っています。「ママと離れたくない!」と大泣きされることもありました。

でも、あるとき、前日の夜に「ママは明日8時に出て〇〇でこういうお仕事があるからね。でも16時にはお迎えに行くから待っててね」と話してから預けたら、すんなりバイバイできたことがあって。

言葉も話せない0歳の頃でしたが、「赤ちゃんだって話せば分かってくれるんだ」と思ったきっかけでしたね。それからは、必ず翌日の仕事やその日の予定を話してから仕事へ行くようになりました。何事においても「子どもだからまだ分からない」、と思わないことが私のこだわりかもしれません。

とはいえ、イヤイヤ期にはスーパーでひっくり返ってぐずることも。怒りたくなる気持ちもありますが、怒ったところでぐずりは解消されないと気づいて考えたのが、「スマホで動画をとること」。自分も冷静になれるし、子どもも「何撮ってるの~?」と気持ちが切り換えられるんです。

今しかないイヤイヤの時期を記録に残してあとで見返すのもいい思い出になるかなと思ったりしています。それからご飯を作っているときの「ママあそぼ!」にも、できるだけ優先して応えてあげるようにしています。「今はぎゅーするね」としばらく抱きしめてあげた後に、「大丈夫になった?ママご飯作りに行ってもいい?」と聞くと「いいよ」と答えてくれるんです。

自分のそのときの感情を押し付けずに、子どもなりの理由がきっとあるはずだと考えて、子どもの気持ちを優先してあげる。そうすると結果的に、自分も楽になるんだなということを経験から学びましたね。

「こんな風に育ってほしい」という思いは、出産前と後で変わりましたか?

産まれるまでは、五体満足で健康でいてくれればそれでいいと思っていたんです。今もそれは変わりませんが、やはり成長とともに親の欲目がでてきますよね。「もっとこうしてほしい」とか、「こんなこともやらせたい…」とか。日々その葛藤ですが、自分らしく、天真爛漫に好きなことをしてのびのび育ってくれたらいいなと思っています。女の子なので、明るくて優しくて人の痛みが分かる子にはなってほしいですね。

蛯原英里(えびはら・えり)
日本チャイルドボディケア協会代表理事。看護師としてNICU(新生児集中治療室)勤務などの経験を経て、「赤ちゃんと子どものために何かしたい」という思いからベビーマッサージの資格を取得。第一子出産後も、セミナーやメディアを通じて活躍中。
ブログ:http://ameblo.jp/ebihara-eri/

<スタッフクレジット>
PHOTO:生田祐介(f-me)
HAIR&MAKE:佐伯エミー(f-me)
STYLING:大関涼子
TEXT:加藤朋美

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