コープについて
妊娠しようかな、妊娠したぞっという頃から、途端に食生活を見直すようになりました。それまでは外食もいっぱいしていたけれど、自炊し始めたらスーパーで購入するもの一つ一つがきになるようになったんです。
そんな時、小さな頃母が、駅の近くにある「コープ」に通っていたことを思い出しました。「コープは安くて安心な食材が手に入るのよ」。急にそんな言葉を思いました。
久しぶりにお店に行ってみると、30年経ってもそこは全然変わっていませんでした。そういえば、大学時代キャンパスにあったのも「生協」って言ってたっけ。実はどのコープも生協も「CO・OP(生活協同組合)」の仲間なんですって。
最近街中で「コープ」「生協」って書いてあるトラックもよく見かけるなぁ。私たちの生活に生協って実はとても根ざしているのかも。
興味を覚えたので、コープのはじまりについて調べてみました。なんでもイギリスのロッチデールという場所で生まれたそうです。
「産業革命の真っ只中、織物で栄えていたこの町の労働者たちは、機械の導入とともに、失業への不安と低賃金で厳しい生活を送っていました。ツケで買い物をする彼らに対して、悪徳商人たちはワラクズ入りのパンを売ったり、量をごまかすなど、ひどい商売をしていました。
それに憤慨した28人の労働者たちが、自分たちの暮らしを守るため、自ら店主になることを目指して、週に2ペンスの資金を積み立て始めたのが、「組合」のはじまりです」。
(写真出典:http://jccu.coop/about/history/)
へぇ〜。そんな長い歴史のある組織だったなんて、全然知りませんでした。
ちなみに、1844年にオープンした世界初の協同組合最初の売り場に並んだものは、小麦粉、バター、砂糖、オートミールだけだったそうです。でも「混ぜものない良い品を並べる店」はすぐに繁盛して、さらにこの組合の成功を耳にした別の労働者たちによって、協同組合はあっという間にイギリス、そして世界中に広がっていったんですって。
今では全世界100か国以上に10億人を超える組合員を持つ一大組織に成長!昨年、ユネスコは協同組合を「ユネスコ無形文化遺産」に登録することを決定したそうです。
「共通の利益と価値を通じてコミュニティづくりを行い、さまざまな社会的な問題へ創意工夫溢れる解決策を編み出している」というのがその評価の理由。時代に関係なく、このコミュニティ精神は受け継がれていくに違いないですね。
日本では戦後、生活協同組合が数多くうまれ全国に広がったそうです。今では組合員数は2500万人超!
母の時代から、宅配や店舗など、いろいろな形のサービスが提供されていたみいだけど、最近ママ友が、怪我や病気などの生活保障が手にはいる「コープ共済」に入ったって言っていました。なんだか色々調べたらもっと「へぇ」に出会いそうな予感がします。
Text/Tend Editorial Team