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妊産婦の食事で気を付けることは?~令和の新たな視点 ”妊娠前から”の体づくり~

掲載日:2025/2/12
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妊娠期及び授乳期の望ましい食生活の実現のため、平成18年に「妊産婦のための食生活指針」が定められました。この中で『妊産婦のための食事バランスガイド』として何をどれだけ食べたらよいかや、妊娠期の望ましい体重増加量などがわかりやすく示されました。それから約15年が経過し令和3年、妊産婦を取り巻く社会状況の変化などをふまえ、指針の改定が行われました。そこで、「妊産婦のための食生活指針」を軸に、さらに新たなエビデンスに基づき妊娠前からの食生活の重要性を明確にし、適切な食習慣を形成することを目指して「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」に変更となりました。

『妊娠前からはじめる 妊産婦のための食生活指針』

・妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう
・「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと
・不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと
・「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に
・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に
・妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に
・母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで
・無理なくからだを動かしましょう
・たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
・お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから

パンフレット『妊娠前から始めよう 健やかな体づくりと食生活BOOK』

厚生労働省から、わかりやすいパンフレットもでています。

『妊娠前から始めよう 健やかな体づくりと食生活BOOK』
厚労省 令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業

https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/shokuji



なぜ“妊娠前から”の食生活が重要なの?

 若い女性のやせ(低体重)は、早産や低出生体重などのリスクを高めることが報告されています。若い女性は、朝食を抜く割合が高い・エネルギー摂取量が少ない・やせ(低体重)の割合が高い・野菜の摂取量が少ない、などの傾向があります。野菜は葉酸の供給源で、胎児の正常な発育に重要な成分であり、“妊娠前から”必要量を摂取していることが大切です。
妊娠前~妊娠期におけるエネルギーや栄養素の摂取不足は、胎児の発育に影響を与える可能性があり、胎児期の発育が十分でなかった場合、成人後に生活習慣病の発症リスクが高まる可能性があることも報告されています。つまり、栄養バランスに配慮した食事を適量摂取する習慣を心がけることは、母体だけでなく、将来の子どもの健康にも繋がるため“妊娠前から”を意識することが大切なのです。



『バランスの良い食事』の目安はどれぐらい?

 妊娠・授乳期の女性と赤ちゃんの健康な成長のためには、妊娠前よりも多くの栄養・エネルギーの摂取が必要です。『妊産婦のための食事バランスガイド』を目安に、基の食事バランスガイドの目安量に加え、妊娠期・授乳期の各時期にあわせて増やした方がよい量(付加量)もしっかり摂取できるよう、食事内容を調整していきましょう。

『妊産婦のための食事バランスガイド』厚労省

 妊娠・授乳期の食事の準備や授乳(育児)に負担や不安を感じるときは、家族や周囲の人、地域の母子センターやサークルなどに相談しましょう。料理が大変なときは外食や中食(お惣菜や弁当など)をうまく取り入れたり、食事の準備が大変なときはミールキットや宅配サービスなども活用する方法もあります。無理なくできる方法で、自分にあったバランスの良い食事の摂り方を見つけていきましょう。



※妊娠期・授乳期の食事については、ぜひ過去の記事もご参照ください。

・2020年4月「妊娠中や授乳中に気をつけるべき食品はありますか?」
https://mamaomoi.coopkyosai.coop/study/20158.html

・2022年5月「妊娠中ですが、体重が増えすぎてしまいました。食事で工夫できることはありますか?」
https://mamaomoi.coopkyosai.coop/study/20251.html





東京海上日動メディカルサービス 発行
http://www.tokio-mednet.co.jp/

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