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下痢は、食あたりや暴飲暴食、冷え、ストレス、感染性胃腸炎、腸の病気などさまざまな原因で起こります。
ひどい下痢でなければ、食事や水分の摂り方に注意して安静にしていれば、徐々におさまってきます。
下痢の時にご自宅でできる対処法は、無理に下痢を止めずに、脱水症状にならないよう水分を少しずつ摂取し、消化の良い物を食べることです。
下痢の時に最も気を付けたいのが、脱水症状です。
脱水症状は、下痢によって体の外に排出された水分や電解質が補給されず、体に不足した場合に引き起こされます。
そのため、脱水症状を起こさないよう、水分とともに電解質(一般的には塩分)や糖分の摂取を行うことが大切です。
体外に出て行った水分と近い性質をもつ電解質の含まれる飲み物として、スポーツドリンクやイオン飲料などが、体内への吸収がよいので適しています。
下痢の症状がひどくなければ、お水やお茶などと組み合わせてスポーツドリンクやイオン飲料を摂取するとよいでしょう。
その他、薄いみそ汁やスープなどもおすすめです。
水分を摂ると下痢をしてしまう場合は、水分を摂らないほうがよいのではないかと感じるかもしれませんが、下痢により失われた水分や電解質を補給するために、水分補給は大切です。
一度にたくさん飲むと下痢をしやすくなりますので、少しずつこまめに水分を摂取するのがよいです。
下痢がひどい場合には、電解質がより多く含まれている「経口補水液」を摂取するのが効果的です。
下痢の時は、おかゆ、よく煮込んだうどん、煮浸し、豆腐、半熟卵、白身魚、鶏ささみなどが、消化がよいのでおすすめです。
果物であれば、りんごやバナナがよいです。
脂質の多い肉類、揚げ物・ラーメン等の脂質が多いもの、海藻類、タコやイカ等の固いもの、こんにゃく、きのこ類、豆類、栗、生野菜、ごぼう・たけのこ・れんこんなどの根菜類、辛いもの、コーヒー、炭酸飲料、アルコール類、冷たいもの、みかん・グレープフルーツなどの柑橘類は、腸に負担をかけるため、控えたほうがよいでしょう。
下痢止めの薬を使用し下痢を止めると、かえって症状が悪化してしまうことがあるため、下痢が続く場合は自己判断せずに受診されるようおすすめします。
また、下痢以外に嘔吐や腹痛・発熱がある場合、便に血が混じる場合、便秘と下痢を繰り返す場合も、早めの受診をご検討ください。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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