
mama知っ得!情報
近年、子どもの近視が増加しており、スマートフォンやタブレット端末の使用、屋外活動の減少など、ライフスタイルの変化が大きく関わっていると言われています。
お子様が外であまり遊ばない、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機等を長時間使用している場合は注意が必要です。
スマートフォンやタブレット端末を使用するときは、長時間、集中して近くを見ることになりますので、目に負担がかかり、近視がすすんでしまうことがあります。
近くを見る作業をするときは、30分に1回、遠くを見ることが目を休めることになります。
大人の方がお子様のご様子をみて、30分ごとに遠くを見るように促しましょう。タイマーなどを活用することも一法です。
尚、スマートフォンやタブレット端末等、デジタル機器の液晶画面から発せられるブルーライトについては、日本眼科医会の見解として「小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はない」とされています。
近視の発症には、屋外活動の減少と近くを見る作業の増加が影響していると考えられています。
日常生活でできることについて、以下にまとめました。
1.屋外で過ごす時間を増やしましょう
近視の予防には、屋外で活動することが有効であることが近年の研究で明らかになっています。
屋外で過ごす時間が長いほど近視を発症するリスクは低下すると言われており、1日2時間は外で過ごすことが理想的です。
外で過ごす時間は、2時間連続でなくてもよいとされています。庭で遊んだり、公園に出かける、通園・通学時間や学校の休み時間、体育の時間なども含め、1日の合計で2時間を目指しましょう。
外での過ごし方は、必ずしも直射日光のもとで過ごす必要があるわけではありません。屋外であれば建物の影や木陰でもよいです。熱中症や紫外線などの対策もしながら、外での活動を取り入れるようにしましょう。
2.近いところを見る作業は注意しながら行いましょう
近いところを見る作業が増えることで、近視のリスクが高まると言われています。しかし、近いところを見る作業をしないというのは難しいですので、以下のようなポイントに注意して対応しましょう。
・できる限り、近いところを見る作業を短くするよう心がける
・書き物をしたりスマートフォンやタブレット端末を使用する等、近くを見るときは30cm以上離して作業する
・30分に1回は20秒以上遠くを見て、目を休める
※米国眼科学会議では、「連続して20分デジタル端末画面を見たら、20フィート(約6m)離れたところを20秒以上見る」という「20-20-20ルール」を推奨している
・勉強するときは、背筋を伸ばし、姿勢をよくする
※頭を傾けて片目だけ極端に机に近くなると、近づけている目の近視が進みやすい
・読書や書き物をするときは、十分な明るさを保つ
テレビ画面に近づいて見るようになったり、目を細めて見ていることがある等、気になることがあれば、眼科医に相談しましょう。早めに眼科を受診して、近視になっていないか確認することが大切です。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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