
mama知っ得!情報
子どもが歯磨き中に、歯ブラシをくわえたまま転倒したりぶつかったりしてしまい、喉を突いたり、口の中に刺さってけがをする事故が起こることがあります。消費者庁の事故情報では、2016年~2021年の間で、6歳以下の喉突き事故が120件報告されており、その内3歳以下が104件と多く発生しています。
目の前で転倒してしまった時の他、子どもの転倒の瞬間を見ていない場合も多いので「転んでしまったかも?」という場合にも、以下の確認をして対応しましょう。
いずれかに該当する場合は、すぐに耳鼻科や救急病院へ受診をしましょう。病院には原因となった歯ブラシを持参し、診察時に、どのようにして・どこに・どのように刺さったかをできるだけ伝えてください。全身の様子に変化がある場合は、深い傷や重篤な症状の可能性が高いため救急車を呼びましょう。もし刺さってしまったままの場合は、抜かずに、救急車を呼びましょう。
また、受診後も2~3日は体調や機嫌の変化に注意して様子をみましょう。すぐに出血が止まったり、小さな傷だったりしても、歯ブラシに付いている細菌が傷から入り感染が起こることがあります。数日経っていても、口や喉の痛み、発熱や食欲不振、不機嫌などの変化が起こる場合は、受診した病院やかかりつけ小児科へ受診し、歯ブラシを咥えての転倒事故があったことも医師へ伝えましょう。
・歯ブラシでの喉突きでは、転倒による事故の割合が最多です。歯磨き中は保護者がそばで見守り、床に座って行うようにしましょう。
・子ども用歯ブラシには、ブラシの先端が柔らかくなっていて突いても曲がったり、口の奥まで入ってしまわないようにストッパーが付いていたりと、のど突き防止に工夫された歯ブラシもあります。親の仕上げ磨き用の歯ブラシと分けての使用も一法です。
※喉突き防止対策を施した歯ブラシの例(消費者庁公表資料 2021年6月2日 より抜粋)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_050/assets/consumer_safety_cms204_210602_01.pdf
歯ブラシ以外にも、棒付きキャンディーや、日用品(ペンや、箸、ストローなど)でも喉突き事故が発生する可能性があります。口の中に入る長さの物は子どもの手の届かないよう置き場所に注意し、子どもだけで持ち出すことがないように管理しましょう。また、子どもにも『細長いものを持ったまま・口に入れたままでは、動き回らない』ように教え、思わぬ喉突き事故を一緒に防止していきましょう。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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