
mamaと絵本

トーハン調べ(集計期間:2015年11月27日〜2016年11月25日)。
※集計ジャンル「単行本、児童書」から、絵本のデータのみを抜粋して編集部が作成。
さく:のぶみ
出版社:講談社
売り上げ部数:累計42万部(2017年9月時点)
突然交通事故で亡くなってしまったママが、おばけになって4歳の息子のもとに現れる…。そんなインパクトのあるはじまりですが、“悲しいだけ”のストーリーになっていないのが本書の魅力。それは、息子と「おばけママ」の会話がクスッと笑えちゃうから。ママの年齢を65歳と言いふらしていたことや、寂しさのあまりママのパンツを履いて寝ていたことなど、息子が告げる数々の真実に思わずツッコむママ。そのやりとりがとっても楽しいのです。でも、だからといって“楽しいだけ”の本でもありません。物語の終盤、ママが「あなたをうんだこと」が大成功だったと息子に伝える場面では、涙が止まらなくなるかもしれませんよ。この一冊で、大事な人に気持ちを伝えることの大切さや、子どもと一緒にいられる日常のありがたさを再確認してみてください。


児玉真悠子 約10年間、出版社にて書籍編集を経験後、フリーランスの編集&ライターへ。就活やキャリア、ビジネス実用などのノウハウ本を主に担当。現在は、ママ向け&子ども向けのコンテンツ制作をメインに活動中。2児の母でもある。