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じっとできない、飽きる、嫌がる、そして失敗…。小さなお子さんのヘアカットはママにとって気が重い作業の一つ。さっと手早く、上手に髪を切るコツを、子ども専用ヘアサロン「ZUSSO KIDS」吉祥寺店の山田ゆかりチーフに聞いてみました。
美容室や理容室でスタイルの土台を作ってもらったうえで、伸びたところだけを自宅でカットするという方法だと失敗が少ないですよ!
・はさみ
・ヘアクリップ
・すきばさみ
・霧吹き
・コーム
・ケープ
ショートヘアで「伸びたな」という印象が出るのは前髪、耳まわり、襟足の3カ所。特に前髪は目に入るくらい長くなってから切ろうとすると、長さも量も増える分処理が難しくなるので、1カ月に1度くらいを目安にカットしましょう。
子どもがヘアカットを我慢できるのは、だいたい10~15分程度。いっぺんに3カ所切れなければ、「今日は前髪、明日は耳まわり」と分けるといいでしょう。切る前に霧吹きで濡らしておくと、髪の毛がつかみやすくなって切りやすいですよ。
●前髪
コームでとかした前髪を中央に集めて持ち、毛束を頭上に引き上げて一直線にカットします。こうすることでサイドに向かって丸みを帯びた自然な仕上がりになります。通常は5ミリ程度のカットでOKですが、伸びきってしまった場合は長さをチェックしながら、1センチずつ切っていきましょう。子どもを抱えるようにして後ろからカットすると、比較的嫌がらずにじっとしていてくれますよ。
●耳まわり
耳の上の毛を指で真横にはさみ、指ギリギリのところをカットします。慣れてきたら、耳の前、耳の後ろそれぞれにななめに指をあて、2回に分けてカットするとより自然に仕上がりますよ。
●襟足
前髪や耳まわりと違って、一直線にカットすると不自然になってしまうのが襟足。3ブロックに分けて、まずは中央部分(イラストの①)を真横に切り、次にイラストの②③部分を斜めに切りましょう。前髪と同様、髪を引き上げながら切るのがポイントです。
ロングヘアのカットでやりがちな失敗は、左右で長さが違ったり、ガタガタになったりすること。でも、「ブロッキング」と「ガイドラインの設定」がうまくできれば大丈夫です! ショートヘアよりも簡単に、失敗なくカットできるようになりますよ。
バレエなどのお稽古ごとなどで髪を結ぶ必要がある場合は、肩よりも長くしておくと安心。肩につくくらいの長さなら、耳下での二つ結びが可能です。
●コームを使ってブロッキング
霧吹きを使って髪全体を濡らしたら、コームを使って①左右の耳の前、②盆の窪(後頭部のへこんだところ)の上、③盆の窪の下というブロックに分け、ヘアクリップかゴムで留めます。毛量が多く1本のクリップでまとめきれないときは、耳前を上下、盆の窪上や左右で分けましょう。
●ガイドラインを設定して順番に切る
まずは、③の盆の窪の下の髪を切りたい長さにカット。次に、①のクリップをはずし、コームでとかして③と同じ長さにカット。②の耳前も同じように切っていきます。
頭を少し前に傾けてカットすると、外側の毛が内側の毛よりも長くなり、おさまりのいいスタイルになります。
Point
ショートでも、ロングでも、自然なヘアスタイルを作るのに欠かせないのがすきばさみ。普通に切るだけで髪の量を減らして軽さを出したり、動きを出したりできるすぐれものです。毛先をぼかしたいときは、毛先1センチくらいのところからタテにはさみを入れるのがコツ。髪の量が多い子は、内側の髪にすきばさみを入れるとボリュームダウンできます。その場合は、外側の髪をクリップで留め、内側の髪の半分より下にはさみを縦に入れると、きれいに仕上がります。
ZUSSO KIDS(ズッソキッズ)/東京都内に4店舗、西日本の主要都市に5店舗を構える子ども専用のヘアサロン。テレビや車の形をしたカット台で子どもを楽しませつつ、確かな技術で納得いくスタイルを提供。http://zussokids.com/