mama知っ得!情報
清々しい気持ちで新年を迎えるにあたって、欠かせないのが年末の大掃除。
「そろそろ取り掛からないといけないけど…やっぱり面倒」と頭を悩ませている人も多いのでは?
そんなみなさんのために、特に面倒な「排水溝」「換気扇」「エアコンフィルター」の簡単掃除術を掃除のプロである、おそうじ本舗の尾崎真さんに伝授してもらいました!
使用するのは、大掃除の定番となった「重曹」と「クエン酸」。どちらもドラッグストアや100円ショップなどで簡単に手に入ります! 「重曹」は油汚れや手あかなど酸性の汚れに強く、「クエン酸」は水あかなどアルカリ性の汚れに強いのが特徴。粉のまま使ったり、水に溶かしたり、汚れに応じて使いわけるのがポイントです!
排水溝の掃除には、重曹とクエン酸を粉のまま“ダブル使い”するのがおすすめです!
フタや排水トラップ(排水口の奥にある筒のようなもの)など、外せるものはすべて外してゴミを取り除いた後、排水溝に大さじ4〜5杯の重曹と、重曹の約半分の量のクエン酸を振りかけます。
そこに300ml程度のお湯を注ぎ込むと、なんとその瞬間に勢いよく発泡! モクモクの泡がそのまま配管を通っていき、中まですっきりきれいにしてくれます。まるで手品のような光景に、パパもお子さんも釘付けになるはず。年末に限らず、2週間に1回程度この掃除をすることで、清潔な状態を保てますよ!
換気扇の掃除はフィルター部分から。40Lくらいのビニール袋に取り外したフィルターを入れ、ひたひたになるまでお湯を注ぎます。そこに、粉のままの重曹を大さじ2杯入れて、できる限り空気を抜いたら20分程度放置。その後、水洗いして、気になるところがあれば古い歯ブラシなどでこすりましょう。
ここでのポイントは、"汚れを浮き上がらせる"こと。
頑固な汚れを見つけると、ついゴシゴシこすりたくなってしまいますが、どんな洗剤でも汚れに反応するまで2~3分はかかるもの。すぐにこすっても洗剤の効力を発揮できず、体力を消耗するだけです。洗剤の成分は温度が上がることで洗浄力もアップするので、お湯などで汚れの温度を上げておくと、掃除がさらに楽になりますよ!
フィルターが終わったら、次は換気扇のフードカバー部分の掃除。ここは重曹水スプレー(※1)を使いますが、汚れているフード部分に直接吹きかけるのはNG! 重曹が垂れた跡が残り、仕上がりがムラになってしまうので、スプレーはスポンジやぞうきんなどに含ませて拭くようにしましょう。
エアコンのフタを開けたら、そのままの状態で、フィルターの表側のほこりを掃除機で吸い取りましょう。その後、ほこりが舞わないようにそっと取りはずしたら浴室へ。掃除機で吸い取った面とは逆の面(裏側)にシャワーを当てると、簡単に汚れが落とせます。
フィルターの端などにシャワーだけでは落ちない汚れがある場合は、古い歯ブラシで軽くこすればOK。プラスチック製のエアコンフィルターは洗剤を使うと傷んでしまう可能性があるので、基本的に洗剤は不要です。どうしても洗剤を使いたい場合は、台所用洗剤など中性のものを使いましょう。
きれいになったフィルターは、2枚のタオルの間にはさんで叩けばあっという間に乾きます。夏場や冬場など、エアコンをフル稼働している時期は中でカビが繁殖しやすいので、2週間に1度は掃除が必要。それでも内部に汚れが蓄積されていくので、年に1度程度、プロの手を借りて分解洗浄してもらうと安心です。
Point
水100mlに対して重曹小さじ1杯の割合で重曹水を作ります。これで完成と言えるのですが、実は重曹水は沸騰させると洗浄力がアップします。一度上がった洗浄力は冷めても変わらないので、ただ溶かすだけでなく沸騰させるひと手間を加えると、より強力な重曹水を作ることができます。重曹水は市販のスプレー容器に入れて保管すると便利です。
尾崎 真/全国1400店舗以上を展開する業界最大級のチェーン「おそうじ本舗」の技術アドバイザーで、ハウスクリーニング技能士の国家資格を持つ、掃除のプロ。「誰でもラクしてキレイに!」がモットー。
おそうじ本舗 https://www.osoujihonpo.com/