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出産を間近に控えたプレママには悩みごとがいっぱいです。たとえば、陣痛が始まって病院に向かう際の移動手段もその一つ。車を出す予定だったご主人がいなかったら? タクシーがつかまらなかったら? 何かあった時に責任が持てないからタクシーが嫌がるって聞いたけど? ここでは、そうした心配を解消できるプレママ必携のサービス「陣痛タクシー」についてご紹介しましょう。
陣痛タクシーは、陣痛の時に優先して配車してくれるタクシーのサービス。助産師さんによる講習を受けたドライバーが、陣痛が始まったプレママたちを病院まで安全に送り届けてくれます。
サービスの内容は会社ごとに異なりますが、優先的に配車を受けられることや、破水などで車内を汚しても料金を請求されないことなどは共通です。
続いては、陣痛タクシーを利用するための手順について。今回は、2012年に東京都内(23区、武蔵野市、三鷹市)ではじめて陣痛タクシーをスタートさせた日本交通のサービスを例にあげながら、説明していきます。
1. 事前に登録する
まずはタクシー会社のホームページにアクセス。インターネット上の登録フォームを使って、名前や電話番号、出産予定日、お迎え先と病院の住所などを登録します。
お迎え先には2つの住所を登録することが可能なので、自宅と実家などを登録しておくと安心です。
登録料は無料。予定日の1カ月前までには登録を済ませておきましょう。
2. 専用番号に電話をする
陣痛が来たら、病院の指示を受けた後に、登録した電話番号から陣痛タクシー専用番号に連絡。365日24時間対応なので、急な陣痛時でも最優先でお迎え先までタクシーが配車されます。
入院グッズを用意して到着を待ちましょう。念のため、大きめのバスタオルやレジャーシートを用意しておくと安心です。
3. 登録した病院に直行
タクシーに乗り込んだら、病院までの道のりはドライバーにお任せ。事前に病院を登録しているので、ご自身が行き先を説明したり、道案内などにやきもきしたりする必要はありません。
料金は通常のタクシーと同じ、メーター料金+お迎え料金410円(22時~5時は割増料金が加算されます)。
4. 登録は自動的に解除
登録は予定日1カ月後に自動解除されるので、利用者が手続きをする必要はありません。
また、万が一陣痛タクシーを利用しなかった場合でも、違約金などが発生することはしありません。
日本交通の場合、健診などで通院する際に陣痛タクシーを利用することも可能なほか、「病院に移動する前に実家に子どもを預けたい」なんていうリクエストにも対応してくれます。さらに、「陣痛タクシー」に登録した⽅には産前産後に役立つグッズと、救急の連絡先や子どもの事故防止情報などをまとめたファイルを無料でプレゼントする「マタニティギフト」サービスも実施しています。
また、陣痛タクシー以外に、チャイルドシートを完備したタクシーで、小児救急の資格を持った専門乗務員が安全に送迎してくれる「キッズタクシー」というサービスもあり、退院して自宅に戻る時や乳児健診の時にはとても便利。
こちらは利用日の1カ月前より登録が可能です(登録には専用のアプリが必要)。
陣痛タクシー、マタニティタクシーなど名称はいろいろですが、陣痛時の送迎サービスを実施するタクシー会社は日本全国に存在します。
会社によって対象エリアやサービスの内容が異なるので、まずはお住まいの近くにあるタクシー会社のサービスをチェック。安心して出産にのぞめるように、しっかり準備しておきましょう。
取材協力:日本交通株式会社
創業90年の歴史を誇るタクシー会社。「徳を残そう」の社是のもと、時代に応じた快適なサービスを常に提供し続けている。
https://www.nihon-kotsu.co.jp/taxi/use/jintsu.html