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赤ちゃんと遊ぼう(ずりばい・ハイハイ・お座り期)~成長に合わせたふれあい遊び~

掲載日:2023/9/27

赤ちゃんは日々成長し、好奇心も旺盛になってきます。寝返り期を経て、ずりばいやハイハイ、お座りができるようになると、ますますその行動範囲は広がりますよね。今回は、そんな時期にぴったりの親子でできるふれあい遊びをご紹介します。 保育士や幼稚園教諭への講習会や保育者養成専門学校の講師を務める内田順子先生に教えていただきました。





ずりばい・ハイハイ・お座り期のふれあい遊び① うつぶせした背中をやさしくタッチ!

最近は「ずりばい」「ハイハイ」を経ずに、つかまり立ちなどの次の成長過程に進むケースが増えていて、こうしたケースも赤ちゃんの正常な発達のひとつの形と言われ、過度に心配しすぎる必要はないようです。そのため、無理に練習させる必要はないですが、赤ちゃんが「ずりばい」「ハイハイ」をしようとしているのでは?と感じたら、そっとアシストしてあげるといいですね。

「ずりばい」の前兆は、うつぶせの状態で手足を動かす動作だと言われています。そんなときはそっと足の裏に手を添えてあげると、その手を蹴るようにして前に進む感覚を身につけやすくなります。また「ずりばい」も「ハイハイ」も、うつぶせの姿勢に慣れていないといくら気持ちがあってもやりたくなくなってしまいます。まずは、うつぶせの姿勢に慣らせてあげるのもいいでしょう。

◎うつぶせ遊び

『おやさいトントン』
トン      トン        だいこん トン  トン  トン  トン    にんじん トントントントントントントントン  ねぎ トントントントントントントントン  パセリ ト~~~~~~~~~~~~~~ン  かぼちゃ (作詞・作曲・振付:阿部 直美)



※この歌はメロディのある歌ですが、ご家庭ではオリジナルでいいのでリズミカルに歌って楽しんでください。

<遊び方>
子どもをうつぶせに寝かせます。

「トントン」とゆっくり言いながら、手のひらを包丁に見立てて子どもの背中をさわるしぐさを2回行います。

「だいこん」と言いながら、手のひらで子どものおしりを軽くたたきます。

「にんじん」は、だいこんより少し早く「トントントントン」と切るようなしぐさをし、「ねぎ」と「パセリ」はもっと早く「トントントン…」と切るようなしぐさを行います。野菜の名前のところは、②と同じく軽くおしりをたたきます。

最後の「かぼちゃ」は1回大きく切るしぐさをしたあと、手を前後に動かしてなかなか切れないしぐさをし、「かぼちゃ」で大きくおしりをたたきます。


子どもの体を野菜に見立てたスキンシップ遊びです。「ねぎ」「パセリ」のところは両手で切るしぐさをしたり、「かぼちゃ」のときは右手の上に左手を乗せて力を入れて切ろうとしたり、いろいろな切り方で皮膚を刺激してあげましょう。

うつぶせが苦手な子どもには、大人の胸の上で「うつぶせで過ごす」という機会を増やしてあげるのも効果的です。『おやさいトントン』の遊びを、大人が仰向けに寝て、その上に子どもをうつぶせにのせて行うのもいいでしょう。お互いの顔を見ながら遊ぶことができるのでおすすめです。子どもは大人のマネをすることで、言葉や表情、歌、動きなど、さまざまなことを覚えていきます。





ずりばい・ハイハイ・お座り期のふれあい遊び② ペットボトルで追っかけ遊び

身近な材料を使って、ころころ転がる楽しいおもちゃを作ってみましょう。ずりばいやハイハイをしながら、転がるおもちゃを追いかける遊びです。

◎「ころシャカボトル」を作ってみよう!

材料はペットボトルと、ペットボトルの中に入るサイズの固いもの! たとえばストローを1cmくらいに切ったものや、使わないボタン、ビーズなど。ペットボトルは350mL以下の小さいもののほうが、子ども自身が振ったり転がしたりできるのでおすすめです。

<作り方>
mamaomoi 「ころシャカボトル」

ペットボトルの中にストローやビーズなどを入れ、キャップをきつく締めたら出来上がり! 振ったときに中身が出てこないように、ビニールテープで補強すると安心です。中に入れるものは半分以下の少なめのほうが、シャカシャカとかわいい音が出ます。振って音を確認しながら調整するといいでしょう。

<遊び方>
お座り期の子どもには、お座りしている前にコロコロと転がし、子どもが返してきたら「すごいね」「コロコロコロ」などと言いながらやりとりを楽しみます。
ずりばい・ハイハイ期の子どもには、シャカシャカと振って「ここまでおいで」と見せたり、『どんぐりころころ』を歌いながら「ころシャカボトル」を転がして、一緒にハイハイで追いかけるのもいいでしょう。

「よいしょ、よいしょ」「〇〇ちゃん上手」など、動きに合わせてリズミカルに声かけをするのもいいでしょう。「ハイハイ」が苦手な子には、うつぶせ状態のときに腰を持ち上げるようにしてあげると、「ハイハイ」の姿勢がとりやすくなります。慣れてきたら、布団の下に枕やクッションを置いて、ゆるやかな丘を作ってあげましょう。そこを乗り越えることで、自然にバランス感覚や体幹を鍛えることができます。


「ずりばい」「ハイハイ」ができるようになると、一気に行動範囲が広がります。子どもは思いもよらない行動をするものです。クッションでガードをするなど、誤飲や怪我につながるようなものはないか、気をつけてあげましょう。床が目線の近くになるので、床掃除も忘れずに!
また、子どもがうつぶせを嫌がったり、頭を床の上につけて疲れた様子が見えたら、すぐに遊びをやめ、苦手意識が芽生える前に仰向けの状態にしてあげましょう。





ずりばい・ハイハイ・お座り期のふれあい遊び③ わらべうたで楽しくふれあおう!

「お座り」ができるようになると、ママやパパの顔を見ながらできる遊びがぐっと増えます。大好きなママ・パパの顔を見ながら行う遊びは、安心感の中で没頭することができ、心と体の成長度に大きく影響します。大人が「楽し~い」と思う気持ちは、そのまま子どもに伝わり、「やってみたい」という気持ちが強くなります。子どもの好奇心をくすぐりながら、みなさんも一緒に楽しんで遊びましょう。

『げんこつやまのたぬきさん』は、じゃんけん遊びとして知られているわらべうたですが、子どもとのふれあい遊びに! ポイントはゆっくり、笑顔で!

『げんこつやまのたぬきさん』
♪げんこつやまのたぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこして おんぶして
またあした

<遊び方>
大人が足を伸ばして座り、子どもは足にまたがり向き合って座ります。

「げんこつやまのたぬきさん」と歌いながら、子どもの両脇をしっかり支えて左右に揺らします。

「おっぱいのんで」で抱き寄せ、「ねんねして」で子どもの体を倒し、「だっこして おんぶして」で再び抱き寄せます。

「またあした」で子どもの体を持ち上げます。



スキンシップをとることによって安心感・幸福感を高めながら、子どもの体幹を鍛え、バランス感覚を高めることができます。②の抱き寄せるところは、ギュ~と長めに抱きしめてあげてもいいですね。





「ずりばい」も「ハイハイ」も、大人が楽しそうに行っている姿を見せることで赤ちゃんは興味を持ち、「やってみたい」という気持ちが生まれます。まずは、子どものとなりで一緒に「ずりばい」や「ハイハイ」をやって見せてあげることからはじめるのもおすすめです。
「お座り」ができるようになると、視界も変わり、さらなる変化が生まれます。

子どもの「動きたい!」という好奇心を上手に刺激し、安全に配慮しながら楽しいふれあい遊びをしてくださいね!





mamaomoi/内田 順子

内田 順子/歌手、保育士実技指導講師、乳幼児教育研究所認定講師

世界文化社(ワンダー)、ひかりのくに、メイト、日本病児保育協会、幼稚園協会、保育士会や、幼稚園、保育所などの講習会で講師を務めるほか、テレビ、ラジオ番組にも出演。振付家としても活動し、子どもミュージカル、幼児の運動会楽曲の振り付けなど多数。東京子ども専門学校では講師を務め、講習会以外にも子どもや親子イベントに出演し、好評を博している。
また、3才から子役として「サウンド・オブ・ミュージック」「ピーターパン」など、ミュージカルに主演。高校生時代から歌手としても活躍。テレビアニメ「キテレツ大百科」エンディングテーマ『コロ助ROCK』 など、童謡からオペレッタまで幅広い歌唱力は定評がある。NHK「うたってオドロンパ」に『じゅんじゅん』役で出演。
http://www.junjun214.com/

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