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【前編】親子で楽しむ!雨の日の室内運動あそび

掲載日:2020/5/27

梅雨に入ると、外で遊ぶ機会が減ってしまい、子どもの体力も余りがち。
「雨ばっかりでつまんない!」と親子そろって、なんとなくイライラしてしまうご家庭も多いかもしれません。

そこで今回は、室内でもできる「運動あそび」を、名城大学の香村恵介先生に教えていただきました。
ママ・パパも一緒に遊んでストレスを発散させちゃいましょう!



心身の発達を促す「運動あそび」

今回、香村先生に教えていただくのは、室内でもできる「運動あそび」です。

「運動あそびというのは、簡単にいえば、からだを使ったあそびのこと。かくれんぼや鬼ごっこ、なわとびなども運動あそびの一種です。 運動あそびには、基礎的な体力の向上、動きの発達といった『からだ』の発達だけでなく、コミュニケーション能力や創造性といった『こころ』の発達を促す効果もあります」
と香村先生。近年は、幼少期における運動あそびの重要性に注目が集まっており、文部科学省も幼児期運動指針を策定するなどして推奨しています。

とはいえ、ここまでを読んで「運動」と「運動あそび」の違いについて気になった人もいるのではないでしょうか?
香村先生いわく、運動あそびは「あそび」の語句が入っているのがポイントなのだとか。 それによって、子どもの「楽しい」という気持ちや、「やってみたい」という自主性が何より優先されるのだそうです。

「大人が 『丈夫になるからやりなさい』 といって運動を強制すると、『あそび』ではなく 『トレーニング』 になってしまいます。 そうすると、子どもたちは『やらされた』と思い、からだを動かす楽しさを感じにくくなるでしょう。
また、うまくできないからと注意したり、できないことをくり返し練習させたりすると、結果として運動嫌いになってしまう可能性もあります。
子どもの心が動いていないのに、無理やり運動させても効果は期待できません。
大人ができるのは、あくまできっかけづくり。 幼少期は、『さまざまなからだの動き』を含んだ運動あそびを通して、『からだを動かすって楽しい』という気持ちを育てることを大切にしてほしいですね」

ちなみに、「さまざまなからだの動き」は、跳ぶ・走るなどの「からだを移動する動き」、片足立ち・逆さ・回るなどの「からだのバランスをとる動き」、投げる・蹴るなどの「用具を操作する動き」、腕でからだを支えるなどの「力を出す動き」の4つに分類されるとか。
もちろん、室内で運動あそびをするときも、子どもが「さまざまなからだの動き」を楽しく経験することが大切です。

下記で紹介している動画や運動あそびをきっかけとして、子どもが進んで取り組むようにお膳立てしてあげましょう。
なお、転倒やけが、家具の破損などを防ぐため、あらかじめ部屋を片づけておくのもお忘れなく。



室内でできる運動あそび①: 「あんたがたどこさ」にあわせて体を動かそう



◆基本編

童謡「あんたがたどこさ」を歌いながら、からだを動かします。たくさんジャンプするので、室内で過ごす時間が長く、体力が余っているお子さんに特におすすめです。

【家でもできる子どもの運動】あんたがたどこさジャンプ(幼児~低学年向け)

※動画では「あんたがたどこさ」の童謡にあわせた、さまざまな運動あそびを紹介しています。

《基本のやり方》
① 「あんたがたどこさ」を歌いながら、リズムにあわせてその場で軽くジャンプします。
② 最後の歌詞「ちょっとかぶせ」の「せ」で好きなポーズをします。



◆応用編

基本編は上手にできましたか? 「もっとほかの動きにも挑戦したい」 という人は、次の応用編にも挑戦してみてください!

《やり方》
① 高ばい姿勢のかっこうになります。足は閉じておきましょう。
② 手を床につけたまま、「あんたがたどこさ」を歌いながらリズムにあわせて足だけジャンプします。
③ 歌詞の「さ」の部分で足を大きく開き、すぐに閉じます。

「10回ジャンプしてみよう」 といっても、子どもはなかなかやってくれませんよね。
でも、「歌にあわせてジャンプしてみよう」というと、はりきってやってくれるお子さんは多いんです。
「あんたがたどこさ」にあわせてジャンプすると、1曲で50回ほどジャンプすることになります。

「さ」のポーズやジャンプの仕方を変えながらやると何回も楽しくできて、かなりの運動量に!
「さ」のポーズを子どもに考えてもらうのもいいですね。想像力の向上も期待できます。

《応用編》 であれば、足のトンネル越しに「にらめっこ」するのもおすすめ。 子どもが足を開くタイミングで、開いた足の間からママ・パパの顔が見えるようにして、にらめっこするのです。子どもが大喜びすること間違いなしです。






いかがでしたか? 【後編】では、「紙コップ」を使った室内運動あそびを紹介しますので、そちらもぜひチェックしてください!

香村恵介/名城大学農学部 教養教育部門体育科学研究室准教授。
幼少期の子どもたちが心身ともに健康で運動好きになることを目指し、子どもの体力・運動能力や身体活動量に関連した研究に取り組む。
「家でもできる子どもの運動」をYouTubeにて公開中。

●家でもできる子どもの運動
https://www.youtube.com/channel/UC4PJNKQW-CvD3SV0C406Qog

制作協力:八藤直樹(学校法人京都城南学園 向島幼稚園 体育指導主任)、子育て世代応援プロジェクト実行委員会

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