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インフルエンザの鼻ワクチンとは?

掲載日:2025/10/8
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現在、「インフルエンザ鼻ワクチン」や「経鼻インフルエンザワクチン」などと呼ばれている、日本では新しいタイプのインフルエンザワクチンがあります。このワクチンは、正式名を『経鼻弱毒生インフルエンザワクチン』といい、2003年にアメリカで使用開始を皮切りに30以上の国と地域で使用されているもので、日本では2023年に認可され2024年から接種が開始となりました。

『経鼻弱毒生インフルエンザワクチン』はどのようなワクチンなのでしょうか?

Q1. 『経鼻弱毒生インフルエンザワクチン』の接種方法や接種対象となる人は? A. 薬液を鼻にスプレーするタイプのワクチンです。そのため注射のような痛みはありません。対象は2歳~18歳で、接種回数は1年に1回です。接種後2週間程で効果が現れます。「生ワクチン」という種類のワクチンのため、免疫不全の疾患がある人、免疫を抑制する治療中の人、妊娠中の人は、接種ができません。

※生ワクチンとは?

生きている細菌やウイルスの毒性(病原性)を弱めて、症状が出ないように極力抑えて作ったワクチンです。免疫システムが実際の感染と同じ働きをして、強い免疫がつくため、接種回数が少なく済みます。弱めているとはいえ生きた病原体を接種するため、副反応として、もとの病気の軽い症状(発熱など)が出ることがあります。また、妊婦や免疫が低下した人では感染症を発症し重症化してしまうリスクがあり接種することはできません。
注射タイプのインフルエンザワクチンは『不活化インフルエンザHAワクチン』という「不活化ワクチン」であり、生ワクチンとは作り方が違う種類のワクチンです。

Q2. 他のワクチンとの接種間隔に制限はあるの? A. 他のワクチン(新型コロナワクチンも含む)との接種間隔に制限はありません。また、医師が必要と認めた場合には他のワクチンとの同時接種が可能です。
Q3. 副反応や注意点は? A. ワクチン接種後に、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、頭痛などの症状が起こることがあります。また、投与されたワクチンウイルスが飛沫や接触で接種を受けていない人に移る可能性があるため、接種後1~2週間は免疫不全の人や乳児との接触は避けましょう。それに関連して、授乳中の場合や、身近に免疫不全の人がいる場合は、注射タイプのインフルエンザワクチンの接種を推奨されています。
Q4. 注射タイプのインフルエンザワクチンと、有効性に違いはあるの? A. 現在、インフルエンザ罹患の予防効果に対して、明らかにどちらが有効とは確立されていません。



例年10月頃からインフルエンザのワクチン接種が開始されます。「鼻ワクチンが良いかもしれない」と気になる場合には、まずかかりつけの医師と相談してみましょう。





東京海上日動メディカルサービス 発行
http://www.tokio-mednet.co.jp/

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