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子どもの便秘はどう対処する?

掲載日:2025/5/14
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便秘ってどんな状態?

便秘とは、何日も便が出なかったり、便が出にくいことをいいます。一般的に、1週間に3回以上の排便がない状態や、5日以上便が出ない場合は便秘と考えられます。
毎日排便があっても、便を出す時に痛がって泣いたり、肛門が切れて出血するような場合も便秘の症状です。他に、コロコロとした硬い便が出る場合も、便秘が疑われます。



子どもも便秘になるの?

便秘について、あまり子どもにみられるイメージはないかもしれませんが、子どもでも便秘はめずらしいことではありません。現在は10人に1人くらいか、それ以上いると考えられています。
子どもの便秘の要因としては、便意を催しても排便を我慢してしまうことや、食事量自体が少なかったり、水分や食物繊維の少ない食事内容になっていることなどがあげられます。

硬い便が出たとき肛門が切れて痛い思いをすると、その後排便を我慢するようになることがあります。また、学校や友達と一緒のときに排便すると冷やかされると気にしてしまい、我慢してしまう場合もあります。
便意を催したときに排便しないと、次第に直腸(肛門の上の部分)には便がたくさんたまった状態になり、直腸が伸びてしまいます。直腸が伸びると、便意を感じにくくなり、ますます便がたまって硬くなるため、便秘が悪化してしまいます。



対処法

子どもの便秘の対処法は、食事摂取量や水分摂取量の不足、不規則な生活習慣や食習慣があれば、それを改善することが大切です。
大人のように、食事療法や運動、腹部のマッサージなども効果的ではありますが、小さなお子様には取り入れるのがなかなか難しい場合もあります。
そのため、お子様や保護者の方に無理なく取り入れられる範囲で行っていただければと思います。
具体的な対処法は、次の4つになります。

1.食事の工夫
・腸内の便のかさが少ないと、便が腸内に長くとどまって便が硬くなる原因になります。それを防ぐためには、水溶性食物繊維の摂取やこまめな水分摂取が効果的です。水溶性食物繊維は、野菜や果物、きのこ類、海藻類などに多く含まれています。積極的に取り入れましょう。
・バランスのとれた食事を3食きちんととり、決められたおやつの時間以外には間食を避けるようにしましょう。

2.トイレに行きたくなったら、我慢せずにすぐ行くようにする

3.ゆとりのある時間に、トイレにすわる習慣をつける
朝食後に大腸の蠕動運動が一番活発になりますので、朝食後にトイレに座る習慣をつけられると効果的です。

4.早寝早起きをし、規則正しい生活を心がける
食事の工夫や生活習慣の見直しは、きちんと行っても効果が不十分であったり、うまくいくまでに時間がかかることも少なくありません。
便がなかなか出ない場合は、医療機関で薬を使って排便を助ける対処について医師と相談されることをおすすめいたします。
薬の力も借りながら、お子様の排便機能が育ち安定してくるのを見守っていただければと思います。



東京海上日動メディカルサービス 発行
http://www.tokio-mednet.co.jp/

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