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赤ちゃんと遊ぼう(寝返り期)~成長に合わせたふれあい遊び~

掲載日:2023/7/26

日々、成長していく赤ちゃんの姿を見られることは何よりの喜びですね。そんな赤ちゃんの成長に合わせて、親子で気軽に遊べるふれあい遊びをご紹介します。首もすわり、寝返りができるようになった頃におすすめの遊びを、保育士や幼稚園教諭への講習会や保育者養成専門学校の講師を務める内田順子先生に教えていただきました。





言葉を発する前は成長の土台作り

乳児は、まだまだ歌詞を口ずさむことはできませんが、体をなでたり、つついたり、抱きしめたり、スキンシップをとりながら歌いかけることで、自然にリズムを感じ、言葉を覚えていきます。目を合わせることで、赤ちゃんは安心感に包まれます。アイコンタクトをとりながら遊んでみましょう。

大人が楽しんでいる姿を見せることで、子どもは興味を持ち、「やってみたい」「もう一度!」という気持ちが生まれます。子どもは大人の「マネ」をしながら、さまざまなことを吸収していきます。大人の声に合わせて「あ~、あ~」と発するようになったら、その声を受け止め、今度は大人がその声のマネをしたり、声の出し方を少し変えてみたりしてみましょう。

その声を聞いて、また子どもが返す。この何気ない「やりとり」を楽しみながら、自然に「表現力」「コミュニケーション力」「想像力」「リズム感」などの土台が作られていきます。普段から、少し歌うようにリズミカルに話しかけるのもいいですね。





寝返り期のふれあい遊び① わらべうたで楽しく遊ぼう!

「あ~」と言っている子どもの口をさわると、「あわわ」と言っているように聞こえますよね。乳児ができるしぐさを取り入れた、ふれあい遊びです。

『ちょち ちょち あわわ』
♪ちょち ちょち あわわ
かいぐりかいぐり とっとのめ
おつむてんてん ひじぽんぽん

<遊び方>
子どもを後ろ向きに膝にのせます。

「ちょち ちょち」は「拍子をとる音」なので、子どもの両手をとって2回たたき、「あわわ」は手のひらで口を軽く3回さわります。

「かいぐりかいぐり」は両手をグーにして体の前で上下に動かし、「とっとのめ」は両手で目元を2回さわります。
(「かいぐり」は腕(かいな)をくぐるという意味。「とっとのめ」は、にわとりの目のこと)

「おつむてんてん」は両手のひらで頭を3回軽くたたき、「ひじぽんぽん」は片手でひじを1回たたき、手を入れ替えてもう1回たたきます。



乳児はまだ聴く力が未発達なので、シンプルな音楽を好みます。「わらべうた」の多くは、2音や3音で作られていますので、乳児に歌いかけるにはぴったり。ゆっくりとスキンシップをとりながら遊びましょう。また、昔の言葉を知ることで、大人にとっても新しい発見があって楽しめます。





寝返り期のふれあい遊び② お顔をやさしくタッチ!

この歌は「ドドレレミミファファソソ」「ソソファファミミレレドド」のメロディで歌うように作られています。簡単なメロディなので、ぜひゆっくり歌いながら遊んでみてください。

『ハナハナあそび』
♪ハナ ハナ ハナ ハナ みみ
みみ みみ みみ みみ くち
くち くち くち くち ほっぺ
ほっぺ ほっぺ ほっぺ ほっぺ め
(作詞・作曲:佐倉 智子/振付:阿部 直美)

<遊び方>
子どもを後ろ向きに膝にのせます。

(♪ドドレレミミファファソソのメロディで)「ハナ ハナ ハナ ハナ みみ」と言いながら、子どもの鼻を人差し指で4回さわったあと、耳をさわります。

(♪ソソファファミミレレドドのリズムで)「みみ みみ みみ みみ くち」と言いながら、子どもの耳を4回さわったあと、口をさわります。

(♪ドドレレミミファファソソのメロディで)「くち くち くち くち ほっぺ」と言いながら、子どもの口を4回さわったあと、ほっぺをさわります。

(♪ソソファファミミレレドドのメロディで)「ほっぺ ほっぺ ほっぺ ほっぺ め」と言いながら、子どものほっぺを4回さわったあと、目のふちを軽くさわる。



子どもがひとりで座れるようになったら、向かい合って座り、「耳」「ほっぺ」「目」は両手でさわりましょう。繰り返して遊ぶうちに、子どもが自分で自分の「鼻」「耳」…とさわるようになります。
同じ言葉を何度も繰り返す歌詞なので、自然に顔の部位の名前を覚えられます。慣れてきたら「ハナハナハナハナ おなか」など、体のいろいろなところをさわって遊ぶこともできます。





寝返り期のふれあい遊び③ ハンカチで『ちょうちょう』遊び

ハンカチを「ちょうちょう」に見立てて、子どものいろいろなところに止まってみましょう。

ハンカチの中央を持つだけでも、「ちょうちょう」に見えますが、軽く「じゃばら」に折ってから中央をつかむと、きれいなひらひらが作れます。

<遊び方>
「ちょうちょう」の歌を替え歌にして、「♪ちょうちょう ちょうちょう ○○ちゃんのあたまにとまった」「あたまにあいたら お鼻にとまった」など、顔や体の名前を言いながら遊ぶのもいいでしょう。体の部位の名前を覚えやすくなります。




ポリ袋をこするとする「シャカシャカ」という音は、胎内で聞いていた音に似ているので、その音を聞くと赤ちゃんは安心して眠りにつくことができるようです。寝かしつける前はハンカチの代わりにポリ袋で「ちょうちょうさん遊び」をして、「ちょうちょうさんもおやすみ~」と言いながら半分にたたんで「シャカシャカ音」を聞かせてあげるのもいいですね。

「シャカシャカ音」は寝かしつけるだけでなく、泣き止まないときにも効果的なので、お出かけの際にカバンに1枚入れておくのもおすすめです。 サイズが大きければ、半分にたたんで中央をつかんでみたり、一度中央を結んでみたりして調整してみましょう。

※ポリ袋のちょうちょうは、赤ちゃんが手に持ち、顔に近づけた状態で寝てしまわないように十分に注意してください。寝かしつけの際には、赤ちゃんに持たせるのではなく、大人が持ち、音を聞かせるようにしましょう。





寝返りができるようになった頃の赤ちゃんは、視野が広がり、いろいろなことに興味津々です。言葉にリズムをつけたり、やさしくタッチしたりすることで、五感を刺激してあげましょう。

なお、赤ちゃんにふれるときは、まずは目を見て「○○ちゃん、遊ぼうね~」などと話しかけてから、ソフトタッチでふれてあげてくださいね。急にふれて遊び始めると、赤ちゃんがびっくりしてしまうことがありますので、注意してください。

赤ちゃんとのふれあい遊び、ぜひ楽しんでくださいね!





mamaomoi/内田 順子

内田 順子/歌手、保育士実技指導講師、乳幼児教育研究所認定講師

世界文化社(ワンダー)、ひかりのくに、メイト、日本病児保育協会、幼稚園協会、保育士会や、幼稚園、保育所などの講習会で講師を務めるほか、テレビ、ラジオ番組にも出演。振付家としても活動し、子どもミュージカル、幼児の運動会楽曲の振り付けなど多数。東京子ども専門学校では講師を務め、講習会以外にも子どもや親子イベントに出演し、好評を博している。
また、3才から子役として「サウンド・オブ・ミュージック」「ピーターパン」など、ミュージカルに主演。高校生時代から歌手としても活躍。テレビアニメ「キテレツ大百科」エンディングテーマ『コロ助ROCK』 など、童謡からオペレッタまで幅広い歌唱力は定評がある。NHK「うたってオドロンパ」に『じゅんじゅん』役で出演。
http://www.junjun214.com/

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