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子宮筋腫はどんな病気でしょうか。妊娠出産はできますか。

掲載日:2023/2/22
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子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは、子宮の平滑筋という筋肉組織にできた良性腫瘍のことで、比較的若い年代から閉経後まで見られる婦人科では一般的な病気のひとつです。発症の原因は解明されていませんが、女性ホルモンの影響を受けて発生、増殖し、閉経とともに小さくなっていきます。
子宮筋腫は複数個できることが多く、その数や大きさは様々です。できる場所によって、粘膜下筋腫(子宮の内側)、筋層内筋腫(子宮の筋肉の中)、漿膜下筋腫(子宮の外側)に分けられます。がん(悪性の腫瘍)ではありませんが、月経痛や貧血など様々な症状の原因となることがあります。特に症状もなく健康診断で偶然に見つかることも多いです。

症状

子宮筋腫の症状は、できた場所や大きさ、数などによって違います。無症状の場合も多くあります。主な症状では、月経痛、月経時の出血量の増加や月経期間の延長、不正出血、貧血などがあり、お腹にしこりが触れる場合もあります。子宮筋腫が大きくなると、周りの臓器を圧迫して頻尿や排尿困難、便秘、腰痛などの症状をおこしたり、時には不妊や流早産の原因になったりすることもあります。

検査

内診と超音波検査(エコー検査)、大きな筋腫の場合など必要時はMRI検査、それらの所見を併せて診断をします。子宮筋腫のサイズが大きい場合や、子宮筋腫の典型的な画像所見と異なる場合は、まれな病気ですが子宮肉腫という悪性の腫瘍が疑われる場合があります。鑑別が難しいことがありますが、年齢、MRI検査の結果や大きさ、増大する速さなどで判断していきます。

治療

子宮筋腫が見つかっても、小さくて無症状の場合は、定期的に検診を受ける必要はありますが、特に治療の必要はありません。子宮筋腫のサイズが大きい、痛みを伴う、貧血があるなどで生活に支障をきたす場合や、不妊の原因と考えられる場合などでは治療を検討します。 治療には大きく分けて薬物療法と手術があります。それぞれにメリット(期待できる効果)とリスク(副作用など)があり、子宮筋腫の状態や症状、年齢や今後の妊娠予定などを考慮して判断します。治療にあたっては、主治医とよく相談して納得の上で決めていくのがよいでしょう。

妊娠・出産と子宮筋腫との関係は?

妊娠・出産に影響するかどうかは子宮筋腫の大きさ、数、部位などにより異なります。 妊娠中の子宮筋腫に対しては、多くの場合では保存療法・経過観察が行われます。ただし、精子が卵子に到達するのを邪魔していたり、卵管を圧迫していたり、着床障害の原因となっていたりするような場合は、治療が必要になることがあります。しかし、妊娠に全く影響しないこともありますし、子宮筋腫がありながらも多くの方が出産されています。妊娠してからの健診などで子宮筋腫が見つかることもあります。まずは婦人科の医師に相談しましょう。





東京海上日動メディカルサービス 発行
http://www.tokio-mednet.co.jp/

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