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小児の予防接種は、定期予防接種に加え、インフルエンザワクチンなどもあり、予定を立てるのに困っている保護者の方もいらっしゃるでしょう。このため、接種予定を立てやすくなるよう、2020年10月より接種間隔について一部ルールが変更されました。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンに分類されます。不活化ワクチンは、他のワクチンとの接種間隔に制限はなく、同時接種が可能です。同時接種を希望する場合は、主治医とよく相談して接種予定を検討しましょう。
生ワクチン(注射)を接種後に、別の生ワクチン(注射)を接種する場合には、27日以上あける必要があります。
注射の生ワクチン同士の接種の場合に接種間隔が必要な理由は、免疫を獲得するまでには時間がかかるためです。
27日以上あけずに次の異なる種類の注射の生ワクチンを接種してしまうと、十分な効果が得られなくなってしまいます。
2020年9月30日までは不活化ワクチンや経口(飲むタイプ)の生ワクチンも接種間隔が必要でしたが、2020年10月以降は接種間隔が見直され、異なるワクチンとの接種間隔に制限がなくなりました。制限がなくなった理由は、『数多くある乳幼児の定期ワクチンが確実に接種できるように』という考えから接種間隔について審議され、海外の接種状況などから異なるワクチン同士の接種での有効性や安全性の根拠が見直され接種間隔制限の撤廃が可能と判断されたためです。
接種間隔の制限が一部撤廃されたことは、予防接種の種類と回数が多く、予定が組みにくかった保護者の方にとっては、助かる改定ですね。かかりつけの小児科医に相談しながら一緒にスケジュールを組み立てていきましょう。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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