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乳がん検診で「石灰化あり」と指摘され、心配です。

掲載日:2022/8/24
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乳がん検診で「石灰化」を指摘されたとしても、必ずしも乳がんだとは限りません。

乳がん検診での「石灰化」とは?

一般的に乳管内にできるカルシウムの集まりのことをいいます。乳房の石灰化はマンモグラフィー検査(レントゲン撮影)で見つけることができます。石灰化の部分はレントゲンの画像上、白くつぶ状に写ります。
 石灰化には良性のものと悪性のものがあります。

・良性石灰化とは
生理的な原因で乳管内に蓄積した分泌物などが沈着したものです。石灰化の多くはこの良性石灰化といわれています。良性の石灰化が悪性化することはありませんが、すぐに消失するわけでもないため翌年以降の検診でも指摘される可能性があります。

・悪性石灰化とは
乳がんが原因で生じた石灰化のことをいい、乳管の中で増殖した乳がん細胞が壊死することなどで発生します。石灰化からがん化していくということではありません。石灰化そのものはがんではありませんが、悪性石灰化の場合は、石灰化の部位が乳がんの部位と一致するため、石灰化の広がりや形によって、「良性」か、「悪性の疑いがある」かを判断をしていきます。

「石灰化」が精密検査や経過観察となるのはなぜ?

石灰化の多くはがんではありませんが、明らかに良性と判断できる場合と、1回のマンモグラフィー検査のみでは良性と判断してよいか迷う場合があります。一度の検査で判断しにくい場合は、精密検査や経過観察が必要となります。
石灰化の部位に異常がないかどうかを確認するため、まず乳腺超音波検査を行います。この検査で異常がなかった場合でも、念のため一定期間をおいて再検査を行い石灰化が増加していないか確認することもあります。必要があれば、より詳しい検査のため、石灰化部分の組織や細胞を採ることもあります。

精密検査や経過観察を通じ、追加確認を行うことが大切です。乳がん検診結果の判定を確認したら、指示通りに精密検査や経過観察を受けていただくことをおすすめします。





東京海上日動メディカルサービス 発行
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