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一般的に、産後は授乳の時期が終わってから受けることを勧められています。
まず、産後の乳がん検診では、マンモグラフィと超音波検査の2種類の画像診断を両方行うことが一般的です。
妊娠から授乳の期間は、ホルモンの影響により乳腺が発達した状態になっており、マンモグラフィで撮影すると乳房内の全体が白く写ってしまい、正確な診断が難しくなります。
また、撮影時の乳房の圧迫でかなり強い痛みを感じることや、乳汁が漏れ出てしまうことがあります。
そのため、マンモグラフィを受けるのは、発達した乳腺が元に戻る頃、目安としては卒乳後6カ月ほど経ってからが勧められます。
超音波検査は、マンモグラフィに比べると乳腺の変化による影響は受けにくいとされています。しかし、発達した乳腺は厚みを増していて、通常の超音波検査で見える状態とは異なっているため、精度が落ちる可能性があります。
ただし、どちらの検査も母乳への影響が出ることはない※ので、撮影自体は可能です。
検診施設によっては産後の乳がん検診に条件を設けているところもあるようですので、事前に検査を受ける検診施設の情報を確認しましょう。
また、自覚症状がある場合には検診ではなく、医療機関への受診が必要です。
気になる症状がある場合(しこりや乳汁に血が混じるなど)は、授乳中であっても、早めに乳腺科を受診しましょう。
※マンモグラフィは放射線を使用した検査ですが、ごく微量の線量で、撮影時に乳房部分を通過するだけなので、母乳への影響はありません。
超音波検査は放射線を使用しない検査です。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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