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育児中心の生活がはじまると、これまで当たり前であった仕事環境や友人関係などが大きく様変わりします。家で過ごすことが多く、子どもと二人きりの生活…楽しさや喜びもありますが、時には行き詰まる、という保護者の方の声を多く耳にします。この間のコロナ禍では、思うように外出できないことに加え、子育てに関連する集まりの機会が減っているような状況もありますから、子育て中の保護者の方のご苦労とご心労は、はかり知れないものと感じます。子どもとずっと一緒に家にいると、イライラする、ストレスを感じるという時には、一度立ち止まって、以下のようにご自身の状態を振り返ってみましょう。
まず、保護者の方ご自身の体調は万全でしょうか。子どもの夜泣きがある場合や、睡眠のリズムが整っていない乳幼児を子育て中の場合、夜間の寝かしつけのため、保護者の方は十分な休息がとれない状況が長く続くことがあります。疲れがたまって、イライラするのは自然なことです。ご自身の睡眠や休息は十分にとれているかを今一度確認いただきたいと思います。子どもの体調だけでなく、ご自身の体調についても気遣う意識と、上手に休みをとる生活の工夫が必要になります。疲れを溜め込まないことが、イライラの予防につながります。
ストレスを感じている時の一般的な対処法というと、周りの人に話をして感情の整理をする、身体を動かす、リラックスした呼吸を意識して行う、好きなことをして気分転換をするなどがあげられます。育児中は、本来必要な、自分自身のためのこのような機会を十分にとることが難しいのではないかと思います。ですから、積極的にご家族に協力を仰ぎながら、ご自身の体調管理を行うとともに、育児から少し離れて気分転換をする機会をもつことなども、セルフケアとしてとても大切なことです。気持ちの切り替えができれば、翌日からの穏やかな育児につながるのではないでしょうか。
しかしながら、育児において家庭内での協働が難しい場合や、事情によりご家族の協力が得られない場合などもあると思います。そのような時こそ積極的に利用したいのが、子育て支援センターや保健センターです。どちらも、子どもの発達や日々の育児の悩みを気軽に相談できる地域の窓口です。大切なことは、日々の育児で不安な気持ちやイライラをひとりで抱え込まないことです。頼れる人に出会えれば、日々の育児がより楽しくなるのではないでしょうか。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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