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かかりつけや近隣の病院が閉まっている連休中は、急な病気やケガの際にどうしたらよいか困ってしまうことがありますよね。いざという時に慌てないよう、すぐに受診が必要な症状の目安や応急処置、ご家庭でのホームケアについて確認してみましょう。
〈ホームケア〉
少しずつでも飲水をすすめる。わきの下(片方)や足の付け根をハンカチなどで包んだ保冷剤で冷やす。熱がこもらない涼しい服装にさせる。※ただし悪寒がある時や手足が冷たい時は暖かくしてあげる。
〈すぐに受診する症状〉
・ぐったりしている。
・ずっとうとうとしている。
・不機嫌で眠れない。
・水分が摂れない。
・おしっこが少ない・出ていない。
・唇がカサカサに乾いている。
〈休日の受診先〉
小児科の急患診療所や救急病院
〈ホームケア〉
座らせる・寝るときも少し上体を挙げた体勢にする。室内を加湿する。こまめに飲水をすすめる。
〈すぐに受診する症状〉
・「ケンケン」・「バウバウ」のような音の咳。
・呼吸が「ゼーゼー」・「ヒューヒュー」鳴る。
・咳が連続して眠れない。
・ぐったりしている。
・胸を痛がる。
〈休日の受診先〉
小児科の急患診療所や救急病院
〈ホームケア〉
嘔吐後1~2時間は飲食させずにおなかを休め、吐き気が治まるか確認する。
吐き気が治まってから、ゆっくり一口ずつ少量の水分(白湯やお茶)から飲水を再開する。それでも嘔吐がない場合、消化によい汁物や柔らかい食事から少量ずつ与える。発熱や下痢がないかも観察する。
〈すぐに受診する症状〉
・嘔吐を繰り返し、吐き気が治まらない。
・吐き気が引いても飲水で嘔吐する。
・黄色や緑色、血混じりの嘔吐物。
・強い腹痛を伴う。
・ぐったりしている。
・泣いても涙が出ない。
〈休日の受診先〉
小児科の急患診療所や救急病院
〈ホームケア〉
清潔なガーゼやタオルなどを傷にあてた上から傷をおさえて圧迫止血をする(ティッシュは傷にくっついてしまうため使わない)。
※洗える場合は流水で洗い流してから圧迫止血を行う。
〈すぐに受診する症状〉
・傷が大きい、傷口が深い。
・圧迫止血をしても血が止まらない。
・ガラス片など傷口に異物が残っている恐れがある。
・痛みが強い。
〈休日の受診先〉
外科(あれば皮膚科・形成外科)の急病診療所や救急病院。
頭の傷では脳外科の救急病院。
口の中や唇の裏側では歯科・口腔外科の歯科急患診療所や救急病院。
〈ホームケア〉
ぶつけたところをハンカチなどに包んだ保冷剤や氷枕で冷やす。
※ぶつけた後の2日間は、頭痛や繰り返す嘔吐がないか、意識がおかしくないかに注意し、症状が出たらすぐに受診する。
〈すぐに受診する症状〉
・ぶつけた時にいっとき意識を失った。ぶつけてすぐに泣かない。
・ぶつけた時の記憶がない。
・ぶつけた所が凹んでいる。
・ぶつけた所だけでなく頭全体が痛い。
・1m以上の高さから落ちた。
・機嫌が悪い・元気がない。
〈休日の受診先〉
脳外科の救急病院
〈ホームケア〉
すぐに流水で20~30分冷やす。その後はハンカチなどで包んだ保冷剤で冷やす。
〈すぐに受診する症状〉
・やけどの範囲が大人の手のひらより広い。
・顔・頭・陰部のやけど。
・水膨れになる。
・皮が剥けている。
・薬品によるやけど。
〈休日の受診先〉
外科(あれば皮膚科・形成外科)の救急病院
〈ホームケア〉
起きている体勢で、10~15分程小鼻をつまみ続けて圧迫止血する(基本的に鼻穴に脱脂綿などの詰め物はしない)。一度で止まりきらない場合は止血を続ける。
〈すぐに受診する症状〉
・30分以上、圧迫止血をしても出血が止まらない。
〈休日の受診先〉
耳鼻科の急患診療所や救急病院。(耳鼻科がない場合、小児科の救急病院で止血処置が可能か問い合わせを検討する。)
休日や夜間に対応している急患診療所や救急病院は、あくまで緊急性のある症状に対する救急診療の体制となっています。そのため、休日分より多くの処方薬は出ない、最低限の検査しかできないなど、対応に限りがあります。救急受診をしていても症状が続いたり、繰り返したりする場合は、休み明けの平日日中にかかりつけの病院など一般診療での受診をしましょう。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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