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妊娠中でも歯の治療はできる?

掲載日:2023/6/7
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妊娠中のお口の基本

妊娠に伴うからだの変化とともに、口内環境も変わります。例えば、唾液が減る、粘つきやすくなる、歯周病の原因菌が増えやすくなる等が生じたりします。また、つわりにより歯磨きが困難になる、食事の好みが変わる、食事回数が増えるなど、口内環境が悪化しやすい要因が多く、むし歯や歯周病、歯肉炎や出血、知覚過敏などの問題が起こりやすくなります。

そのため、妊娠したら症状はなくともまずは歯科検診を受けに行ってみましょう。また、できれば定期的に検診や適切なケアの指導を受けながら、歯周病などのリスクからお口の健康を守りましょう。



妊娠にまつわる歯のことQ&A

Q1. 妊娠中でも歯の治療はできる? A1. 妊娠周期や体調にもよりますが、治療をしないことでの痛みや感染のリスクを考慮して、一般的には安定期(16週~27週)の歯科治療は行えます。

【基本的に治療を控える時期】
・妊娠前期(~15週)
胎児の奇形への影響が懸念される時期のため、応急処置のみとすることが勧められています。

・妊娠後期(28週~)
胎児の成長でお腹が大きく・重くなっているため、治療中に仰向けの体勢が続くと仰臥位性低血圧症候群という血圧低下を引き起こすことがあります。
そのため症状と体調に合わせ、治療を急がない場合は産後に行うことも検討されます。



Q2. 治療のときはレントゲンや麻酔はできる? A2. 基本的に必要時に限り・最低限ですが、体調に合わせて行うことはあります。
歯科治療でのレントゲン撮影の放射線量はごく微量で、照射部位も子宮からは離れているので、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。 防護用エプロンもあるので、主治医へ妊娠中と伝えて着用させてもらうとよいでしょう。
また、通常の歯科治療で使う麻酔は局所麻酔で、使用量も少なく、使用した局所で薬が分解されるため、赤ちゃんには影響がないといわれています。 安定期で、かつ、強い痛みを我慢しての治療が母体と赤ちゃんへのストレスとなる場合は使用されることがあります。
ただし、これまでに麻酔薬の使用で具合が悪くなったことがあったり、薬が効きにくいことがあったりする等、薬で困った経験がある場合は主治医とよく相談しましょう。



Q3. 妊娠中の歯周病は赤ちゃんに影響がある? A3. 妊娠中に歯周病が進行している場合に、早産や低体重児出産となるリスクが高くなるということがわかってきました。 これは、歯周病菌や歯周病菌が生産する物質が血中に入りこむことで、子宮内に炎症が生じたり、子宮の収縮を誘発しやすいためだと考えられています。



Q4. お口の健康のための対策・ケア方法は? A4. 妊娠中は、食事を小分けにしたり間食をしたりと食べる回数が増すので、食後の歯磨きやうがいをこまめにしましょう。 つわりが辛いときには無理をせず、食後すぐにうがいをするなど出来る範囲で行い、歯磨きは体調のよい時にしましょう。 つわりの間はヘッドの小さい歯ブラシや、歯ブラシを冷やしておくと使いやすいようです。糖分の多いおやつや飲み物などをだらだらと食べ続けてしまうことはさけたほうがよいです。



Q5. 妊娠中のママの食事は、赤ちゃんの歯に影響する? A5. 赤ちゃんの歯は、妊娠中から作られます。 乳歯の芽がだいたい7週頃から、一部の永久歯の芽は16週頃からでき始めます。赤ちゃんの歯が作られる時期に、歯に大切な栄養素をママが摂ることが重要です。 歯は、カルシウム、タンパク質、ビタミンA・C・D、リンなど様々な栄養素で作られます。赤ちゃんの健康な歯のためにも、バランスのよい食事を心がけましょう。 ただし、つわりがある場合は無理をせず、口にできるものを食べられる時に摂るようにしましょう。





妊娠によりむし歯や歯周病のリスクは高くなりやすくとも、適切なケアによって予防することはできます。歯科医の協力も得ながら、心・からだとともにお口も健やかに妊娠期間を過ごしていきましょう。





東京海上日動メディカルサービス 発行
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