
mama知っ得!情報

食事の後に、蕁麻疹が出てきた、まぶたが腫れてきた、機嫌が悪い…など、急に「子どもがアレルギーかもしれない?」という状況になると焦ってしまいますよね。緊急性がある/ない状態や、対応の仕方を知っておくことで、もしものときに落ち着いて行動できるように備えましょう。
食物アレルギーとは、なにか特定の食物を食べたり、触ったりしたことでアレルギー反応がおこる疾患のことです。食物アレルギーの原因となる食べ物は、乳幼児期には小麦や大豆、鶏卵、牛乳などが多く、学童期の頃からは甲殻類や果物、そば、魚類、ピーナッツなどが増えてきます。食物アレルギーは、このように年齢が上がるに伴って原因となる食物が変わっていくという特徴があります。
年齢群別原因食物
(表.消費者庁令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事報告書より)
アレルギー反応により蕁麻疹などの皮膚症状や腹痛・嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状といった複数の症状が、同時かつ急激に出現した状態をアナフィラキシーといいます。その中でも、血圧が低下し意識状態の低下や脱力を起こすような場合を特に“アナフィラキシーショック”と呼びます。これは直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態です。アナフィラキシーを起こす要因は様々ありますが、乳幼児期に起こるアナフィラキシーの多くは食物アレルギーによるものです。
エピペンについて


エピペンとは、アナフィラキシーショックの治療薬“アドレナリン”を注射投与できるようにした、自己注射タイプの薬です。アナフィラキシーショックは発症から30分以内にアドレナリンが投与できるかが救命に大きく影響するといわれており、エピペンは屋外などで発症しすぐに医療機関へ行けない場合に、その場で自身や保護者でも注射ができるように開発されました。医師と相談し必要性があると判断されると、処方してもらうことができます。