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今年も外遊びにぴったりな季節がやってきました!
子どもたちが砂場や水場で楽しそうに遊ぶ姿やキラキラの笑顔をみるのは、ママにとっての “大きな喜び” ではあるのですが……。
帰宅後、泥まみれの衣類を洗うことを考えると、ちょっぴり気が重くなるのも事実。
そこで今回は、“汚れ落としの達人” である松浦純子さんに、落ちにくい泥汚れをすっきり落とす方法を教えてもらいました。
最初に押さえておきたいのは、泥汚れの性質です。
汚れには 「水溶性」 「油溶性」 「不溶性」 と大きく分けて3つのタイプがありますが、泥汚れはこのうち不溶性に当てはまるもの。
つまり、水にも油にも溶けない汚れなんです。
ということは……。泥汚れを水で洗っても、あまり意味がないのでしょうか?
Point! 汚れの種類
「泥汚れって、最初は衣類の表面に張り付いているだけなんです。
でも、それを水につけてゴシゴシ洗ってしまうと、汚れが繊維の奥に押し込まれて、広がったり、こびりついたりしてしまいます。
つまり、汚れを落とすどころか、落ちにくくしているだけ。泥で汚れた衣類をいきなり水につけるのは避けましょう」
とは、松浦さんの言葉です。
泥だらけの衣服をみると「早く洗わなきゃ!」と思って、あわてて洗濯機に放り込みがちですが、それは逆効果だったということ。
まずは「泥汚れに、水は天敵」と覚えておきましょう。
泥汚れの特性がわかったところで、次は松浦さん直伝の“泥汚れに負けない洗濯術”をご紹介します。
しつこい泥汚れをきれいに落とすには、どういった手順・方法で洗濯したらいいのでしょう?
STEP 1 乾かして、泥を落とす
「まずはすぐに泥を乾かしましょう。外に干してもいいですし、ドライヤーを使っても構いません。
乾いたら、目立つ部分の泥を、爪や手で払い落とし、衣類全体を大きく振って仕上げます」
STEP 2 固形石鹸でもみ洗い
「洗濯用の固形石鹸(弱アルカリ性)を汚れた部分に塗布し、もみ洗いします。お湯の中で洗ったほうが、より良いでしょう。
小さなお子さんの洗い物なら、洗濯石鹸でなく手洗い石鹸でもいいでしょう」
STEP 3 洗濯機で洗う
「軽くすすいだあとは、洗濯機で普通に洗って干すだけ。
このとき、色落ちの心配がなさそうなら漂白剤も一緒に入れましょう。
なお、縦型洗濯機を使っている方は、一番底に入れて洗うのがおすすめ。
底板の凹凸が洗濯板の役目を果たすので、汚れ落としの効果が高まりますよ」
基本的には、上のSTEP1〜STEP3をおさえておけば大丈夫ですが……。
中には、それでも落ちない “ガンコすぎる汚れ” があるかもしれません。
そんなときの対処法も伺いましたので、ぜひ参考にしてください。
対処法1 重曹+粉末洗剤で煮洗いをする
「綿素材の衣類をとにかくきれいにしたいときは、粉末洗剤と重曹を一緒に煮沸するのがおすすめ。
水1リットルに対して、粉末洗剤と重曹、各大さじ1 を入れて、30〜40分 煮てください。
熱いうちに揉み洗いをし、そのあと洗濯機で洗えばキレイに落ちますよ!」
煮洗いの際は、普段使っている鍋ではなく、古くなった鍋や金たらいなどを活用しましょう。
対処法2 靴の汚れにも気をつけて!
「靴やスニーカーの中敷きに染み込んだ足の汗も、靴下の汚れの原因になります。
靴はなるべく2足用意して、2日に1回のペースで交互に履くようにしましょう。
それだけで、靴下の汚れが減りますし、靴も長持ちするので一石二鳥です」
「今回お話した洗濯術を押さえておけば、泥汚れはさほど大変なものではありません。
お子さんに対しても 『キレイにしてあげるから、どんどん汚しておいで!』 と、大らかに構えられるようになりますよ」
と松浦さん。これでもう泥汚れに関しては怖くありませんよね。
せっかくだから、子どもだけでなくママも一緒に外遊びを楽しんじゃいましょう!
松浦 純子
家事代行サービス「CaSy」のトップキャスト。
会社経営の傍ら子育てをしてきた自身の経験を踏まえ、「家事は誰でもできるけど、母親業はその人にしかできない」との思いで、ママたちをサポートしている。
https://casy.co.jp/