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トイレトレーニングがスムーズに? 親子ともに幸せなおむつはずしの3ステップ

掲載日:2024/7/31
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おむつを卒業してパンツをはくようになると、後ろ姿もシュッとスリムに。ママ、パパにとっても子どもの成長を実感する、大きな節目のひとつですね。
おむつがはずれる時期やはずれるまでの期間は、一人ひとり個人差が大きく、その道のりもさまざまです。できることなら、スムーズに、親子ともに無理なくハッピーにおむつを卒業したいもの。トイレトレーニングを始める前に押さえておきたい心がまえや進め方のポイントを、おむつなし育児アドバイザーのさっちぃ先生にうかがいました。

おむつなし育児って何? トイレトレーニングとの違いは?

歩くのも走るのも、おしゃべりするのも上手になる2歳頃から、だんだんと気になり始めるのがおむつはずしですね。頭の片隅に「トイレトレーニング」という言葉がチラつきながらも、「大変そう」と先送りにしている、という方も多いかもしれません。

トイレトレーニングとは、その言葉の通り、トイレで排泄できるように訓練することです。始めるきっかけはさまざまですが、親が主導権を握って進めるのが一般的なトイレトレーニングといえるでしょう。

一方、「おむつなし育児」は、トレーニングとは違う視点で排泄の自立を考えます。
私たち大人もすっきり排便・排尿できると、体が軽くなったような気持ちよさを感じますね。子どもたちも、おむつの中でおしりにベターっとうんちやおしっこがついてしまうよりも、トイレやおまるで排泄できたほうが気持ちいいはず。

「おむつなし育児」と耳にすると、「おむつを使わないで育児をするなんて、大変すぎる」と、身がまえる方がほとんどです。でも、実は、私が推奨するおむつなし育児は、おむつをまったく使わない子育て法ではありません。

子どもにとって「気持ちいい排泄」を考えるのが、おむつなし育児のスタート地点なのです。

おむつなし育児の始めどきは? どうやって進める?

おむつなし育児は、何歳からでも始めることができます。ママやパパが「やってみよう」と思えたら、それがおむつなし育児をスタートするベストタイミングです。

おむつなし育児は、次の3ステップで進めます。

●STEP1「おもらし体験」
まずは、おむつをはかずにズボンやパンツだけで過ごし、おもらしの経験をさせましょう。
初めておむつをはかずにおしっこやうんちをした子の多くは、びっくりした表情を浮かべ、泣き出す子も珍しくありません。 おしっこが液体であることも、吸収力にすぐれた紙おむつをしていれば感じられないこと。おしっこでズボンが濡れることも、子どもにとっては大発見です。
「おしっこ出たね」「すっきりしたね」と親子でおもらし体験をおもしろがれたら、第1ステップはクリアです。
数日間繰り返すことで、ママ&パパにも「何時間おきに排尿するか」のだいたいの間隔がわかる、という効果も。

●STEP2「何もはかずに排泄」
うんちやおしっこが出そうなタイミングになったら、おむつを脱がせ、しばらくそのままで過ごしましょう。 何もはかずにおしっこ、うんちをする体験をするステップです。
STEP1でなんとなくの排尿間隔がつかめてきていたら、「そろそろ出るかな」という頃合いでおむつをはずすといいでしょう。子どもによっては、おむつを指さしたり、ソワソワと落ち着きがなくなったりと、事前に排泄のサインを出す子も。「おしっこ」と言葉で教えてくれる子もいますね。
また、起床後や、おでかけから帰ったあと、お昼寝から目覚めたときなどは、排尿が起こりやすいタイミングです。

うんちをしたそうに踏ん張っているなら、新聞紙やチラシなどを敷いてあげてもいいですね。お風呂など、掃除がしやすい場所に行って排泄をさせてみるのもおすすめです。
トイレやおまるに座る前に、おしりを出して何も身につけない状態で排泄する感覚をつかむのがポイントです。

●STEP3「おまるやトイレに座る」
おむつをはずし、床やお風呂で排泄できるようになったら、いよいよおまるやトイレに座ってみます。STEP2までの経験で、子ども自身が排泄の感覚をつかんでいるので、「ここでおしっこ・うんちをするんだ」と理解すれば、あとはスムーズ。おしっこ・うんちをしたい感覚があったらママ・パパに伝えてトイレに行けるようになれば、日中はおむつをはかずに過ごせるようになるでしょう。

mamaomoi (C) さっちぃ先生

0〜1歳台の赤ちゃんなら、STEP1はとばしてもかまいません。
無理強いせず、子どもたちにとっての初めての体験を応援する気持ちで進めましょう。

おむつを無理なく卒業するためのポイントは?

おむつはずし、トイレトレーニングに苦戦する最大の要因は、大人の焦りです。
「いつになったらトイレでできるの?」「いつまでおむつが必要なの?」
こんなふうに不安やイライラが大きくなると、つい子どもへの声かけもきつくなりがちで、ストレスもつのります。

特に2歳後半から3歳台になると、「おもらしは恥ずかしい」「うんちは隠れてするもの」といった意識が芽生え、床やお風呂でおしっこやうんちをすることに抵抗を覚える子も少なくありません。
そんなときに「ここでしていいって言ってるでしょ」「まだおしっこ出ない?」などと急かすような言葉をかけられたら、子どもはますます萎縮してしまいます。

子どもへの声かけは、「気持ちを代弁する」ことを意識するのがおすすめです。
たとえば、初めてのおもらしにびっくりして泣いている子には「びっくりしたね、これがおしっこだよ」「あったかいね」「お水みたいだね」といった具合に、驚きに共感しながら、排泄物について教えていきます。

おもらしをして落ち込んでいる子には「失敗だと思っているんだね。どういうふうにしたらできそう?」と一緒に考えればOK!

おむつをはずすことを目標にするのではなく、おむつはずしのプロセスを親子のコミュニケーションだと考えると、ちょっと気持ちがラクになるかもしれません。

「トイレ、大丈夫?」の声かけは最小限に!

トイレやおまるでの排泄に慣れ、パンツで過ごすようになると、できるだけ失敗させないようにと、頻繁にトイレを促してしまうママ・パパも多いようです。
でも、「トイレは大丈夫?」「そろそろおしっこ行ったほうがいいんじゃない?」といった声かけは、かえって子どものやる気を削いでしまうこともあるので注意が必要です。

先の見通しが立つ大人は、「服を汚してしまったら、洗濯が大変」「今、トイレをすませておかないと、外出先でおもらしをしてしまうかも」と考え、トイレに行くように促します。しかしそれは、裏返せば、子どもの排泄を親が管理することでもあります。

そもそもおむつはずし、トイレトレーニングは、排泄の自立を目指すものであるはず。子ども自身が「トイレに行きたい」と感じて、トイレで排泄することが大事です。時には間に合わなくておもらしをしたり、トイレがない場所で困ってしまうこともあるかもしれません。でも、それも子どもにとっては経験!

特にゆったり過ごすお家での時間は、「失敗してもOK」とおおらかに捉え、子どもの自主性に任せられるといいですね。

おむつがはずれるまでの期間は個人差大!

おむつを卒業するまでの期間は、子どもの年齢や性格、状況によってもさまざまです。3日ほどでトイレに座れるようになる子もいれば、おむつを外して排泄する感覚をつかむまでに1カ月近くかかる子もいます。
排泄に対して敏感になる1歳半から2歳半頃までは、比較的、短期間で進むことが多いようです。社会性が身についてくる2歳後半以降は、長めに時間がかかることも。

「すぐにはずれたから優秀」「時間がかかったらダメ」というものではありません。
また、ママ・パパの声かけや取り組み方がよくないから時間がかかる、というものでもありません。

トイレで排泄することに慣れていた子でも、幼稚園入園、下の子の誕生、引っ越しなど、環境の変化によって、おもらしが急に多くなったり、おむつをしたがるようになることもあります。
行きつ戻りつしながら、ゆっくり自立をしていくのが子どもの成長。おむつはずしも例外ではありません。
「スムーズにいかなくて当たり前」というくらいに思って、子どものペースを大切に進めていけるといいですね。

さっちぃ先生/おむつなし育児アドバイザー

さっちぃ先生/おむつなし育児アドバイザー
元教員、男の子3人のママ。長男のトイレトレーニングに悩んだ経験から、おむつなし育児アドバイザーに。個別脳識別学コーチングの理論を応用したおむつはずしのサポートを行う。
https://satchy-om2.com/

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