mama's kitchen
子どもと一緒に料理をしてみたい—。そんなふうに思ったことはありませんか?
料理の体験を通じて「自分が普段食べているものは何からできているのか、どうやって作られているのか?」を知ることは、まさに食育。子どもが料理に興味を持ちはじめたら、どんどんチャレンジさせてあげたいですよね。
とはいえ、「包丁で指を切ってしまったらどうしよう」とか「火を使ってやけどをしてしまったら」とか、心配が尽きないことも事実です。
そこで今回は、初めてでも簡単に作れて、しかもおいしい”親子クッキングレシピ”「フルーツたっぷりバットゼリー」を紹介します。
サイダーのしゅわっとした舌触りと、カラフルな見た目がとっても楽しいフルーツゼリー。
包丁を使わないから、初めての親子クッキングにもぴったりですよ。
このレシピのポイントは、ゼラチンではなく、寒天を使うこと。
寒天は40度くらいで固まり始めるので、炭酸の泡が抜け切る前にゼリー液に閉じ込めることができるんです。
炭酸の泡は温度が高いほど抜けやすいので、冷蔵庫でしっかり冷やして使いましょう。
できあがったゼリーは、作りたては炭酸が強く残ってしゅわしゅわ感がたっぷりですが、翌日には、微炭酸に変化します。
器に盛り付けたゼリーにサイダーをかけ、フルーツポンチ風にして食べてもおいしいですよ。
Point
フルーツのようにやわらかい食材をカットするときは、包丁ではなくフォークを使うのもひとつの方法です。
安心して作業を任せられるうえに、包丁を使う前のステップにもなります。食材をしっかり押さえながらカットすることや、フォークを振り回したり、人にむけたりすると危ないことなど、「基本の使い方」を教えながら、少しずつ本格的な調理道具へとステップアップしていきましょう。
また、大きな調理用バットを使うことで出来上がりを華やかに、洗い物が少なくなって、片付けが簡単になるのも隠れたポイントです。
<縦23 × 横17 × 高さ4.5cm の調理用バット 1台分>
・好みのフルーツ(黄桃、キウイ、パイナップル、ぶどう、さくらんぼなど)・・・300g
・粉寒天・・・8g
・砂糖・・・80g
・サイダー(冷えたもの)・・・400ml
① フルーツはフォークで切ったり、型で抜いたりして一口大にそろえる。
② 鍋に水2カップ、粉寒天を入れて木べらなどでかき混ぜながら中火にかけ、沸騰したら1〜2分間、混ぜながら加熱する。
③ 砂糖を加えて溶かしたら、火からはずして2分ほど混ぜ、温度を下げる。
④ サイダーを加えてまぜ合わせる。① のフルーツも加えてざっと混ぜたら、バットに流し入れ、冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。
Point
キウイをスライスするところまではママが担当、半分にカットするところは子どもの担当に。
フォークを使えば、安全かつ手軽にカットできます。子どもの料理デビューには、少しの力で切ることができる食材を選ぶのがおすすめですよ。
中村陽子/料理研究家
大学卒業後、料理研究家のアシスタントを経て独立。自身の経験から離乳食やデコ弁、親子クッキング、お菓子などのレシピを考案。幼児食インストラクターの資格も活かし、親子、子ども向け雑誌、書籍、Web、広告などで活躍中。一男一女のママ。
https://www.yokonakamura-cooking.work/