mama知っ得!情報
赤ちゃんにとって立つことができるようになるのは、とっても大きな成長です。視界が変わるだけでなく、行動範囲もどんどん広がっていきます。 この時期に親子でもっと楽しめるふれあい遊びを、保育士や幼稚園教諭への講習会や保育者養成専門学校の講師を務める内田順子先生に教えていただきました。
乳児は体にふれて行うスキンシップ遊びを好み、まわりの大人が楽しく反応することによって安心感・信頼感が生まれ、心の発達へとつながります。たっち・あんよができるようになると、運動機能が発達するだけでなく、それに伴ってまわりの人や物に興味を持ち始めます。
また、名前を呼んだら手をあげたり、「マンマ」「ワンワン」など意味のある言葉を発することができるようになるので、今までの大人から子どもへのスキンシップ遊びだけではなく、やりとりを楽しむコミュニケーション遊びなど、遊びの幅が広がっていく時期です。
子どもを大人のひざの上に両足で立たせると、自然に足の屈伸をすることがあります。そんな子どもの動きに合わせて、リズミカルに声をかけて遊びましょう。
『うさぎ』
♪
うさぎ うさぎ
なにみて はねる
じゅうごや おつきさま
みてはねる
(文部省唱歌)
アドバイス
自分の動きと声のリズムが合う心地よさを味わうことで、くり返し行いたいという意識が高まります。また、「かわいいうさぎさんですね」「元気なうさぎさんですね」と言いながら、『うさぎ』の歌を歌って遊ぶのもいいでしょう。
子どもの両足を大人の両足の甲の上に乗せてゆっくり歩いてみましょう。向かい合って子どもの両脇を抱え、バランスをとりながら行います。
『鳩』
♪
ぽっぽっぽ はとぽっぽ
まめがほしいか そらやるぞ
みんなでなかよく たべにこい
(文部省唱歌)
アドバイス
慣れてきたら子どもの向きを変え、お互い前を向いた状態で行うと、より足の筋肉が鍛えられるうえにバランス感覚も養うことができます。
手や足の指の刺激を促す遊びです。1本1本しっかり指をにぎることがポイントです。メロディはついていますが、リズミカルにお話をするように遊んでみましょう。
以下は手の指での遊び方ですが、足の指で行うのもおすすめです。フットマッサージにもなり、赤ちゃんもとても喜びますよ。
『おおまめ こまめ』
♪
おおまめ こまめ くろまめ しろまめ ひよこまめ
ぽっぽのやまから はとがきて
おおまめ こまめ たべたとさ
ぽっぽっぽ~~~
(作詞・作曲・振付:阿部 直美)
※この歌はメロディのある歌ですが、ご家庭ではオリジナルでいいのでリズミカルに歌って楽しんでください。
※2番の歌詞は、③の「おおまめ こまめ」の部分を「くろまめ しろまめ」に、3番は「ひよこまめ」に変えて、それぞれの指をにぎります。
アドバイス
この遊びをお子さんの足の指で行った場合、足裏の刺激は脳の神経を刺激して踏んばる力を強くし、体のバランスをとったり安全に歩行するための能力を目覚めさせてくれます。ぜひ、楽しく遊んでみてください!
この時期の赤ちゃんは、行動範囲が大きく広がっていくので目が離せないことも多いですが、子どもの成長にとってはとても大切な過程です。ケガなどの心配がない安全・安心な環境の中で、親子でたっぷり遊んで愛着関係を育んでくださいね!
内田 順子/歌手、保育士実技指導講師、乳幼児教育研究所認定講師
世界文化社(ワンダー)、ひかりのくに、メイト、日本病児保育協会、幼稚園協会、保育士会や、幼稚園、保育所などの講習会で講師を務めるほか、テレビ、ラジオ番組にも出演。振付家としても活動し、子どもミュージカル、幼児の運動会楽曲の振り付けなど多数。東京子ども専門学校では講師を務め、講習会以外にも子どもや親子イベントに出演し、好評を博している。
また、3才から子役として「サウンド・オブ・ミュージック」「ピーターパン」など、ミュージカルに主演。高校生時代から歌手としても活躍。テレビアニメ「キテレツ大百科」エンディングテーマ『コロ助ROCK』 など、童謡からオペレッタまで幅広い歌唱力は定評がある。NHK「うたってオドロンパ」に『じゅんじゅん』役で出演。
http://www.junjun214.com/