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乳がんは、日本人女性がかかるがんの中で、最も多いがんです。
しかし、乳がんは早期に発見し、早期に治療ができれば、高い確率で完治することができます。乳房は、他の内臓と比べて、自分でチェックできるという特徴があります。定期的に乳房のセルフチェックをしていると、「なんとなく今までと違うような気がする」「他の部分と違うところがある」といった異変に気づきやすくなり、乳がんを発見するきっかけとなることがあります。
このように、日頃から自分の乳房の状態に関心を持つことを「ブレスト・アウェアネス」といいます。
乳房のセルフチェックを生活習慣として取り入れ、自分の乳房の状態を知り、変化がないかをチェックすることで、乳がんの早期発見につながるよう、月に1回のセルフチェックを習慣にしましょう。
セルフチェックは、月に1回程度が目安とされています。
セルフチェックを行う時期は、月経が終わって1週間前後のタイミングが、胸の張りなども少なくおすすめです。閉経された方は、毎月1回、日にちを決めて行ってみてください。
実際の方法は、以下の4ステップで行います。
ステップ1:鏡で見てチェック
鏡の前に立って頭の後ろで手を組み、乳房や乳首の色・形を確認します。
皮膚にくぼみはないか、皮膚がひきつれていないか、乳頭や乳輪の皮膚がただれていないか、などをチェックしましょう。
ステップ2:触ってチェック
4本指で10円玉大の「の」の字を書くように、指先で軽く乳房をなでて“しこり”がないかを確認します。
乳がんは、左右の乳房ともに「外側の上部」に発生しやすいので、特に念入りに確認してみてください。
ステップ3:つまんでチェック
指で乳頭の根元を軽くつまんで、分泌物が出ないかを確認します。
腕をあげてワキの下もつまんで、しこりが触れないか確認しましょう。
ステップ4:横になってチェック
仰向けに寝た状態で、背中の下に低めの枕や畳んだタオルを入れて、腕を頭の後ろ側に持っていきます。
その体勢で乳房を触って、しこりがないか確認します。
出典:認定NPO法人J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動
もし、乳房にしこりが触れる、乳頭から血のような液体が出る、乳房のくぼみやひきつれ、乳頭や乳輪の皮膚のただれがある、ワキの下にしこりが触れるなどの異常がみられた場合は、乳腺外科や乳腺科を受診しましょう。
また、乳房のセルフチェックは、定期的な乳がん検診と合わせて行うことで、乳がんの早期発見につながります。乳房のセルフチェックだけでは乳がんの早期発見には不十分ですので、乳房のセルフチェックとあわせて、定期的に乳がん検診を受けることをおすすめします。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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