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知っているようで意外に知らない七五三のこと

掲載日:2017/10/18

七五三は、子どものすこやかな成長を祝う日本独自の行事。みなさんも幼少期に経験しているのでは? 
でも、いざ親になってみると「そもそも、どういう行事なの?」「何を準備すればいいの?」と戸惑ってしまうことも少なくありません。子どもにとって“大切な節目となる年”のお祝いは、思い出深い時間にしたいもの。七五三のいろはを学んで、来たるべき日に向けてしっかり備えましょう。

そもそも、七五三ってどんな行事?

七五三は、女の子が3歳と7歳、男の子は3歳と5歳の時(地域によっては5歳のみ)に、子どもの成長を祈って神社に参拝する行事です。 男女でお祝いする年齢が違うのは、古くから宮廷などで行われていた、七五三の元になる儀式が関係しています。その儀式とは、男女とも坊主にしていた髪を伸ばし始める3歳の「髪置き」。男の子が初めて武士の正装である袴姿になる、5歳の「袴着」。女の子が成人女性と同じ丸帯を身につける、7歳の「帯解き」の3つ。それらが徐々に変化し、明治以降に現在のような形になったと言われています。

服装に決まりはあるの?

正式な装いは着物ですが、着物でなくてはダメというわけではありません。特に男の子は活発で、和装でじっと我慢しているのが難しい場合もあります。そんな時は、洋装でのお祝いに切り替えましょう。大切なのは、形式よりも家族みんなでお祝いする気持ちです。 主役は子どもですので、両親の服装は控えめに。お父さんはスーツ、お母さんは洋装であればスーツかワンピース、和装なら訪問着にするなどシンプルなものがいいでしょう。

千歳飴にはどんな意味があるの?

江戸時代、浅草で「千年飴」「寿命糖」という名で売られていた紅白の飴が、千歳飴の発祥だとか。千歳飴は長く引っ張って作ることから、「長寿」に通じる縁起のよいものだとされてきました。また、飴を入れる袋にもおめでたい鶴亀や松竹梅などが描かれているため、七五三に子どもの長寿と健康を願う縁起物として定着したといわれています。 昔は甘いものが貴重だったため、子どものすこやかな成長を願い、感謝しながら、みんなで分け合って食べていたそうです。

お参りの時期はいつ?

本来は数え年で祝うものでしたが、近年は満年齢でお祝いするのが主流。11月15日が七五三の日ですが、その前後の10月中旬から11月下旬頃までの間で、家族のスケジュールが合う土日などに行うケースが増えています。11月15日に定められた理由は、五代将軍徳川綱吉が息子の健康を盛大に祈願した日だからとか、陰陽道の吉日だからなど諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。

当日の過ごし方は?

当日は、家族で記念撮影をして参拝。その後、みんなそろって食事をするという流れが一般的です。その時期の土日は、写真撮影や着付け、ご祈祷の混雑が予想されるので、あらかじめ予約を入れることもお忘れなく。
また、最近は有名な神社まで遠出して祈祷してもらう家庭も増えていますが、七五三は住んでいる地域の氏神様に子どもの成長を祈るのが目的。近所の神社にお参りするほうが本来の目的にかなっており、小さい子どもへの負担も少なくてすみます。

お祝いにお返しは必要?

七五三の日に、両親や親戚、親しい友人などからお祝いをもらうこともありますが、七五三は子どもの成長を祝う行事なので、お祝いをいただいてもお返しは必要ありません。もし、お返しをする場合は、「内祝い」として千歳飴や赤飯、菓子折りなどを贈るとスマートです。

【出典・参考】
<書籍>
・家族で楽しむ 子どものお祝いごとと季節の行事(日本文芸社)
・人生儀礼事典(小学館)
・赤ちゃん・子どものお祝いごとと季節のイベント(河出書房新社)

<WEBサイト>
・神社本庁
http://www.jinjahoncho.or.jp/
・歌舞伎座 江戸食文化紀行
http://www.kabuki-za.co.jp/

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