mama知っ得!情報
大きくわけて以下の3つの方法があります。
(1) マンモグラフィー
乳房専用のX線撮影(レントゲン検査)のことをいいます。マンモグラフィーは、触診では診断できない小さなしこりや、しこりになる前の石灰化した微細な乳がんの発見に威力を発揮する検査法です。その一方で乳腺は白く、しこりも白く写るので、乳腺の量が多いと、しこりの有無の判別が難しいことがあります。
加齢とともに乳腺が退化して脂肪に置き換わると、背景が黒く写るようになって異常がわかりやすくなってくるため、一般に40歳以降はマンモグラフィー検査でも、しこりの存在は見やすくなります。しかしながら、なかには40歳代であってもまだ乳腺が発達しているために背景が白く写り、触診でしこりが触れても画像に写らないこともあります。
(2) エコー(超音波)検査
乳房に超音波をあて、組織からの反射をとらえて画像にし、わずかな濃度の違いで病巣を診断する検査法です。横になり、乳房にゼリーを塗ってから、乳房の上で超音波を出す機械を動かします。しこりの内部構造の鑑別がしやすく、乳腺の量が多い20~30歳代の診断にも使うことができます。
マンモグラフィーに比べて小さなしこりの検出は優れていますが、石灰化(乳腺内にできるカルシウムの集まり)の検出は苦手です。
(3)触診
医師が見たり触れたりして左右の乳房に差がないか、胸のしこりやひきつれがないか、腋(わき)のリンパ腺の腫れがないかなどをチェックする検査法です。
20歳代~30歳代の方は乳腺の密度が高いために、マンモグラフィーでは、しこりの判別がしにくくなります。そのため20歳代~30歳代の方は、エコー(超音波)検査を中心に行うことをおすすめします。40歳代・50歳代は乳がんの多い年代であるためマンモグラフィーとエコー検査を併用し、受診間隔は隔年での実施が望ましいと考えられています。
乳がんは30歳代後半から増加がみられます。年齢にかかわらず、日ごろからの乳房のセルフチェックをおすすめいたします。
東京海上日動メディカルサービス 発行
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