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母親がインフルエンザにかかってしまいました。子どもに母乳をあげていいでしょうか。

掲載日:2020/11/11

お母さんから、母乳を通して赤ちゃんにインフルエンザが感染するのではないか心配になりますね。
 インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から出る小さな水滴(飛沫)を別の人が吸い込むことによる飛沫感染や、感染した人が咳、くしゃみ、鼻水などの付いた手でドアノブやスイッチ、手すりなどに触れ、その後同じ箇所に別の人が触れることで間接的にウイルスに感染する接触感染です。母乳からのウイルスの感染はありませんので、母乳を中断する必要はありません。

ただし、母乳をあげる時は赤ちゃんと密着しますので、感染しやすくなります。 授乳の際には石鹸で丁寧に手洗いをし、清潔な衣服に着替えてマスクを使用すると赤ちゃんへの感染のリスクを最小限にできるでしょう。


他の家族が感染しないために

1. 感染経路を断つ(飛沫感染・接触感染を防ぐ)
・帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめな手洗いを心掛けましょう。
・アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
・他人に感染させないために、咳・くしゃみをする際には、マスクやティッシュ・ハンカチ使って、口や鼻をおさえ直接人にかからないようにカバーしましょう。

2. 予防接種を受ける
・発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

3. 適度な湿度を保持する
・空気が乾燥すると、気道の粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。暖房により乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

4. 十分な休養とバランスのとれた食事をとる
・からだの抵抗力を高め病気にかかりにくくするために、十分な休養と栄養バランスのとれた食事をとるよう日ごろから心がけましょう。

5. 人混みや繁華街への外出を控える
・インフルエンザの流行時期は、妊婦・高齢者・体調の悪い方・睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用し防御しましょう。



東京海上日動メディカルサービス 発行
http://www.tokio-mednet.co.jp/

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