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子どもが転倒して口を打撲し、前歯が折れてしまいました。

掲載日:2021/8/25

永久歯に限らず、乳歯でも早めの対応が治療の予後に影響する場合もあります。痛みや出血などがない場合でも、歯科を受診しましょう。

折れ方(欠け方)が小さい場合は、痛みなどの症状は出にくく、神経(歯髄)や歯ぐきなど(歯周組織)への影響も少ないことが多いです。
ただし、折れた部分から歯髄が感染を起こしたり、あとから歯の変色や歯肉の腫れが起こる場合があります。緊急性はありませんが歯科を受診しましょう。
折れ方(欠け方)が尖っていて唇や舌を傷つける可能性がある場合は、その部分を削って丸める処置があります。また、折れた部分が目立ち見映えが悪い場合や、冷水などの刺激でしみる場合には、白いプラスチックを詰めるなどの処置も可能です。処置を受けた後も、しばらくは経過を観察することが大切です。

大きく折れてしまった場合は神経(歯髄)まで達している可能性があります。
神経まで達すると、炎症が起きて強い痛みが生じたり、歯肉の腫れなどを引き起こすこともあります。初めはそれほど痛くない場合でも、放っておくと後から強く症状が出たり、神経が死んでしまう恐れがあるので、早めの処置が必要です。できるだけすぐに受診しましょう。
治療は、折れた大きさ・折れ方に応じて神経の処置を行った後、折れた部分を元の形に修復します。永久歯でもしばらくは経過観察が必要ですが、乳歯の場合は永久歯に影響を及ぼすこともあるので、より長期的な観察を必要とします。定期的に歯科で診察を受け、折れた乳歯の状態と、生えかわってからの永久歯の生え方を確認してもらいましょう。


乳歯の受けた傷が、永久歯にどう影響するのか?
打撲などのダメージで乳歯の神経が死んでしまうと、根の先端周囲に病巣ができてきます。これを放置しておくと、永久歯の表面が白く濁ったり、永久歯がきちんと生えなかったりします。

抜けてしまった場合は?
永久歯が抜けてしまった場合は、すぐにもとのところに戻して固定処置(再植)をする必要がありますので、すぐに歯科を受診したほうがいいでしょう。受診までの時間が早く、歯肉のダメージが軽く、抜けてしまった歯の状態がよいほど、再植後の治りも良いと言われています。歯や抜けた部位の状態があまりよくなかったり、時間が経ってしまうと、歯をもとに戻しても付かない場合もあります。
もし、夜間などですぐ受診できる医院が無ければ、抜けた歯を牛乳に入れて根が乾かないようにし、翌朝できるだけ早く歯科を受診するのがよいでしょう。
乳歯が抜けてしまって出血が止まらないときは、すぐに受診しましょう。縫合処置などが必要な場合があるためです。
出血がすぐに治まり急がない場合でも、抜けたままにはせず受診しましょう。永久歯が生えるまでや、あごの成長が止まるまでは入れ歯タイプの歯を装着することがあります。成長とともに経過を見ていくことが必要です。



東京海上日動メディカルサービス 発行
http://www.tokio-mednet.co.jp/

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